Bonanzaとは、保木邦仁氏が作成したコンピュータ将棋プログラムである。
概要
2005年の公開当初からプロ棋士や奨励会有段者にも勝てる強さが評判になる。
翌年の第16回世界コンピュータ将棋選手権に初出場し、高性能なワークステーションが居並ぶ中ノートパソコン&USB扇風機の低スペックで優勝を果たした。
コンピュータ将棋界のスタンダードを塗り替えたソフトとして知られる。
保木氏のウェブサイトでソースコードが公開されており、Bonanzaライブラリを使用する将棋プログラムが数多く生まれた。俗に「ボナンザチルドレン」と呼ばれるそれらのソフトの中からは、選手権で優勝する強豪も登場している。
ちなみに、保木氏自身は将棋にはあまり詳しくなく、留学先のカナダで読んだコンピュータチェスの論文や、自身の専門である物理化学の制御理論から着想を得たという。
世界コンピュータ将棋選手権
第1回開催を除き初出場で優勝に輝いたプログラムは現時点ではBonanzaのみ。
以降決勝の常連だったが、強豪の増加に押され第22回でまさかの2次予選敗退となる。
しかし、翌年の第23回大会では優勝を決める最終戦でGPS将棋に劇的な逆転勝利を収め、7年ぶり2回目の優勝を果たした。
第16回 優勝
第17回 決勝4位
第18回 決勝3位
第19回 決勝5位
第20回 決勝5位(Bonanza Felizとして参加) アピール文書
第21回 決勝2位 アピール文書
第22回 2次予選9位 アピール文書
第23回 優勝 アピール文書
第24回 決勝6位 アピール文書
対プロ棋士の戦績
渡辺明竜王 vs ボナンザ
2007年、大和証券杯ネット将棋・最強戦の創設を記念した公開対局として、渡辺明竜王との平手一番勝負を行った。
一時は竜王を危うい局面に追い込んだものの、Bonanzaが敗北した。
清水市代女流王将 vs あから2010
2010年、清水市代女流王将との平手一番勝負を行い勝利した合議制プログラム「あから2010」に参加していた。
他の参加ソフトは激指、GPS将棋、YSS。
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関連項目
関連リンク
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- フリーソフト「Bonanza」が初出場で優勝 - 第16回コンピュータ将棋選手権 (2006/05/08 マイナビニュース)
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