かつてこの世界には、紅き龍・聖なる魔法・永遠なる聖剣……あらゆる幻想を友とし、
戦場を駆け抜けた旅団がいくつも存在した。
しかし彼等は時代という波に飲まれ、人々の記憶と共に風化し、今や絶えるに等しくなった。
蒼天を仰ぎ涙した善き時代は、僅かな語り部と唄い手によって涙と共に伝えられるのみ。
勇壮なる叫びが狂喜乱舞し、これぞ神の音楽だと確信した哀愁を帯びた旋律は何処へ。
いや、まだ希望は絶たれていなかった。
天から導かれし一筋の光を浴び、勇敢に立ち上がる勇者と仲間たちがいた。
右手には永遠なる聖剣を、左手にはメロイック・サインを高らかに掲げ、
故郷の村を背に、果てしなき旅路へと出かける……
そう、最後の誇り高き龍の血脈を受け継いだ、クサメロの騎士団が立ち上がったのだ。
その名を『DragonGuardian』 旅団を率いるは勇者アーサー!
今こそ掲げよ、反旗という名のエクスカリバーを!!
概要
騎士団『Dragon Guardian』は勇猛にして、技巧に長けた勇者アーサーが、
「邪悪を滅ぼせ」との龍神の裁きと神託を受け、龍神の村を後にした事から端を発する。
彼は二つの戦役で武勲を立てるが、その戦いは風説として流れるのみとなり、
その戦いの疲れの為か一度その足を止める。
次に彼が足を運んだのは『冬の魔導書争奪戦争』であった。
この戦いは三日間で五十万人もの闘士達が相見え、各々が戦利品を簒奪するという不眠不休、
阿鼻叫喚の地獄であった。
その戦場に赴く前に彼は一人の唄い手『キック(通り名はアダチン)』という少女と出会い、
共に戦場を駆け抜けた。
その戦いは凄まじく、戯曲『聖邪のドラゴン』として諸国に伝わった。
その後『秋覇王』 『メッセ聖王』と商会同盟『虎の孔』に彼は身を寄せ暫らく過ごす事となる。
だが戦乱の世は彼に安息を赦さなかった。
開戦から七十数余にも及ぶ冬と『夏の魔導書争奪戦争』が戦場へと彼を駆り立てた。
その歩みの途中、鋼の商会同盟『円盤組合』にその腕を買われ、更なる仲間に出会うことになる。
傭兵旅団『LIGHTBRINGER』の長『HIBIKI』と吟遊詩人『Myrtha』を加え、猛進撃を開始する。
そして円盤同盟に属する数々の猛者、勇者を押さえ筆頭騎士となった。
だが好事魔多し、その戦いの最中アーサーはキックと生き別れとなってしまう。
悲しみをこらえ、戦いに勝利したものの仲間達は傷つき、また一人で旅を続けることに。
その戦いは後に戯曲『遙かなる契り』として各王国、商会同盟から売り出され、人々の胸を打った。
歌姫Fuki、HIBIKI等と共に旅立ったアーサー。
その旅の戦いはドラゴンヴァリウスが雷の様に舞い、Fukiの歌声が天を切り裂き、
圧倒的な圧力と技巧で重音剣を操るHIBIKI(男の娘)の獅子奮迅の戦いで、
サンダーダンス会戦に参加した鋼鉄の戦士達を熱狂させ、怒涛の快進撃を見せる。
その闘いを悉に見ていた一人の人物がいた。
『サウンドホーリークリムゾン』の王 「ヴァイオレット・F・ライジング」その人であった。
王は勇者アーサーを近衛騎士団将軍に抜擢すると宣言し、アーサーもそれを快諾する。
だが、好事魔多し。王は急逝し、王国は崩壊の途を辿る事となる。
アーサーは玉座を護る為、ドラゴンヴァリウスを振るうも多勢に無勢。
ドラゴンヴァリウスは傷付きアーサーは敗走を余儀無くされる。
暫く雌伏せざるをえなかったアーサーは名剣ドラゴンヴァリウスを自らの手で鍛え直し、
聖剣ドラゴンヴァリウスとして蘇らせ、自ら新たなる麗剣ヴェルガをも鍛え上げ、再び魔境へと赴く…
魔境の名は『影霧山』… ……勇者アーサーはどんな物語を鍛え上げるのだろうか?
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