概要
マザーボードやグラフィックボードといったパソコンの部品、ノートパソコン、デスクトップパソコン、タブレットPC、その他周辺機器などを中心に製造販売しているメーカーである。
いわゆるPC/AT互換機の市場が形成されたころにマザーボードなどの部品を製造するメーカーとして設立され、その後は大手メーカーに部品を供給したり、パソコンのそのもの製造委託を請けるいわゆるOEM/ODM業務で巨大メーカーとなった。
その後はネットブックブームの火付け役であるEee PCなどの成功から、自作PC用パーツでない完成品の自社ブランド製品を積極的に展開するようになり、2008年にOEM/ODM部門はPegatron(ペガトロン)社として分離することになった。かつてASUSのサブブランドとして実験的な製品を担当したAsRock(アスロック)もPegatronに移っている。
「ASUS」の読み方
ASUSの話題として頻繁に出てくるのが読み方である。ペガサスを語源として生まれたこの社名は「エイサス」「アサス」「アスース」など、多様な読み方ができるものであった。
日本語では日本参入当初は「アスース」が公式で、日本法人も「アスース・ジャパン株式会社」だったが、2012年、世界的に「エイスース」で発音を統一することになり、日本法人も「ASUS JAPAN株式会社」に改名した。わざわざこの発音を選んだ理由は「A+の企業を目指す」という理念のもととのこと。またASUSTek(エイスーステック)という表記も見受けられる。
主な製品
台湾メーカーらしくコストパフォーマンスの高い製品を売りにしているが、ときおり分離合体などの変態性を垣間見せる。
スマートフォンやタブレットも手がけるが、もともと電話機よりもPCメーカー寄りであるため、日本でも通信キャリアを介さず端末をSIMロックをかけずに販売する珍しいメーカーの一つである。
製品名 | 種別 | 説明 |
---|---|---|
Nexus7 | タブレット | Googleと共同開発の7インチAndroidタブレット。初代となる2012年モデル、2代目となる2013年モデルを製造しており、日本でもASUS JAPANが販売とサポートを行っている。 |
Padfone | タブレット | スマートフォンをモニタとバッテリーを内蔵したステーションに差し込むことで10インチのタブレットに変身する製品。初代(日本未発売)、Padfone2(日本発売済)、Padfone Infinity(日本未発売)と三世代続いている。 |
fonePad | スマートフォン / タブレット | 7インチタブレットのナリをしているが、携帯電話としての音声通話機能もあるいわゆるファブレット(Phablet)。Android OSでは少数派になるx86アーキテクチャのCPUであるIntel Atomを採用しているが、インテルがx86版Androidの開発を頑張ってることもあって、わりと互換性の問題は少なくコストパフォーマンスも良い。 |
Transformer Pad | タブレット | バッテリー内蔵のキーボードドックにタブレットを差し込むことで、長時間駆動のノートパソコンになるAndroidタブレット。 |
MeMOPad | タブレット | 「メモパッド」ではなく「ミーモパッド」と読む。通話機能の無いAndroidタブレット。どちらかというとお手頃価格路線の商品展開をしている。 |
VivoTab | タブレット | Window8やWindowsRTを搭載したタブレット。 |
TransAiO | PC / タブレット | 通常時は一体型デスクトップタイプのWindowsパソコンであるが、画面をガチャンと外すと巨大Androidタブレットになり、本体と無線LAN通信でWindowsの遠隔操作もできる変わり種パソコン。 |
EeePC | PC | ASUS社のNetBookパソコンのシリーズ名。ULCPC(ウルトラローコストPC)、UMPC(ウルトラモバイルPC)、NetBookなどと呼ばれるカテゴリにあたる。一般的なノートパソコン(10万円〜)に比べて、極端に安い(4万円〜)ことがもっとも特徴的。 |
ZenFone | スマートフォン | SIMフリーで販売しているスマートフォン。MVNOが扱う格安SIMとセットで販売されていることが多い。 |
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関連項目
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