JR四国2600系気動車とは、川崎重工業が製造したJR四国の特急型気動車である。
概要
JR四国2000系の老朽化に伴い、予讃線・土讃線・高徳線向けに開発された。
基本的スペックは8600系とほぼ同じで、最高速度が120km/hであること、気動車であること以外同じである。
エクステリアは「ネオジャポニズム」。日本の和を意味している。先代の2000系はプラグドアであったが、2600系は引き戸である。
インテリアは臙脂色と紺色、半室指定席が多いJR四国に合わせ、棚に付いたグリーンのランプが点灯する仕組みもある。可動式枕、全席にコンセントがついている。
余談・まめちしき
- JR四国は長らく、JR化後に製造した気動車に対して所属略号は「高」「松」「徳」「知」(それぞれ、高松運転所,松山運転所,徳島運転所,高知運転所を指す)といった1文字のみの略号だけであったが、2600系に関しては「四カマ」の略号も採用している。
- 前面のヘッドマークを表示するLED、実はフルカラーLEDだったりする。
- 報道公開の際、「宇和海」「しまんと」「うずしお」「あしずり」の4種類のヘッドマークを表示した。
- 実は、製造元である川崎重工業の工場にて「しおかぜ」のヘッドマークも出してたりする。
- キャッチコピーは「TRANS SHIKOKU EXPRESS」であり、先代である2000系の試作車も「Trans Shikoku Experimental」であるため、2代目「TSE」として意識したのか?(意味は「四国横断特急」)
運用
8月に「阿波踊り号」にて一番列車でデビューし、比較的カーブが少ない高徳線特急「うずしお」で2017年12月2日より運転を開始した。現在は1日4往復運行している。
「実績のある方法」
一方で、土讃線で走行試験を行った結果、車体傾斜装置の空気消費量が多く、特に阿波池田駅以南で連続したカーブが続き、空気の補充が間に合わないことで車体傾斜が追いつかない可能性があることから、土讃線での運用は見送りになった。しかし、JR四国は
と発表。2600系量産車の製造を断念した。今後本系列をベースとし2000系置き換え用として、引き続き従来の振り子式車両の新型特急型気動車「2700系」を2019年度から順次導入し、2020年度までに40両増備する予定である。
関連動画
関連項目・外部リンク
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