M1500とは豊和工業が開発、製造を行っている、現在唯一の国産ボルトアクションライフルである。同社の狩猟用ライフルゴールデンベアーの後継で、やはり本来の用途は狩猟用である。
概要
.223ウィンチェスター弾から.300マグナム弾まで多数の銃弾に対応した、豊和工業らしい安価だが高精度なボルトアクションライフルである。用いる弾薬によって銃身、機関部もオプションが複数準備されており、アフターパーツの開発製造が行われ、製造数の95%が輸出されるなど、純国産で相当数が輸出されている数少ないライフルである。
そして先代ゴールデンベアーがそうであったように、高い命中精度から日本警察でもSATや銃器対策部隊などに採用されている。海上保安庁SSTでも採用されていたという説があるが、揺れる巡視船の上からボルトアクションで目標を狙撃するのは難しく、実際には使われていないという説も有力である。
国外での評価も安い、頑丈、それなり以上に高精度と概ね好評なのだが、レミントンやウィンチェスターといった大手メーカーのシェアを前に影の薄い存在で、隠れた佳作といった状態である。
M1500とは関係ないが、戦前戦中の三八式歩兵銃、九九式短小銃の状態良好な個体も、国外ではM1500と並んで猟銃として好評であり、日本の銃器開発能力はけして悪いものではなく、少々惜しいところではある(まあ採算がとれるかと言われれば、他にもっと利益の大きな商品が多数あるでしょうが)。
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