MOLAとは、神奈川県に本拠を置くエンジニアリング会社であり、SUPER GTに参戦しているレーシングチームである。
概要
2014年のチーム体制 | ||||
エントラント | MOLA 監督:大駅 俊臣 チーフエンジニア:根岸圭輔 |
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カーナンバー | 46 | カテゴリ | GT500 | |
マシン名 | S Road MOLA GT-R | |||
ドライバー | 本山哲 / 柳田真孝 | |||
ベース車両 | 日産 GT-R | |||
搭載エンジン | NR20A 2リッター直列4気筒直噴ターボ | |||
タイヤ | ミシュラン |
1988年に会社設立。レーシングカーメンテナンス・設計業務を行う。
F3やJGTC参戦車両のメンテナンスを担当する傍ら、スーパー耐久やF3000などに、自社チームとして参戦していた。
2005年よりSUPER GT・300クラスにフェアレディZで参戦。日産の支援を受けており、日産系のドライバーが所属していた。
初期は2台体制を布いていた時期もあった。
2008年には星野一樹・安田裕信組でドライバーズタイトル・チームタイトルの2冠を制覇した(同シーズン第6戦・鈴鹿1000kmレースで優勝)。
ただし、このシリーズチャンピオンが決定した最終戦・富士での出来事で、レース終了直後から揉め事が起こることとなり、正式にチャンピオンとして認定されたのはそれから一ヵ月経った後だった。
2010年は、横溝直輝・阿部翼のコンビで、GT500から“移籍”したハセミモータースポーツに日産のGT300への支援の重点が置かれ、尚且つ前年まで所属してたドライバー二人がそのハセミへ移籍。加えてメインスポンサー不在の状況に開幕直前まで参戦が危ぶまれたが、2年ぶりのSUPER GT参戦となるコンビで出場が叶った。
シーズン開始後はそのハセミを差し置き開幕戦で2位、2戦目で優勝を成し遂げ、幸先のいいスタートを切ったが、3戦以降失速。最終戦までチャンピオン争いに加わっていたが、最終的には6位でシーズンを終えた。
2011年シーズン。前年、4台体制から3台にGT500参戦車両を減少させていた日産陣営には、4台に戻す、と言った噂が流れていた。その4台目のチームについて、早くから前年王者のハセミではなくMOLAであるという情報が流れ、実際にMOLAがGT500昇格となった。
ドライバーは、前年に星野一樹と共にハセミモータースポーツでチャンピオンとなった柳田真孝(星野一樹はGT300・A speedへ移籍)とロニー・クインタレッリ。
GT500昇格初年度ということもありどれぐらい戦えるかと言われていたが、始まってみればミシュランタイヤとの相性が抜群に良く優勝は1回だけだったが2位4回と安定した成績を残し、GT500チャンピオンを獲得した。
2012年シーズンも同じ体制で挑むも、開幕から3戦では思うようにポイントを挙げられなかった
しかし第4戦のSUGOで3位表彰台を獲得すると、続く鈴鹿1000kmで優勝、富士300kmで2位、さらにオートポリスで優勝を飾り、4連続で表彰台に上がる成績で、史上初同じドライバーコンビニよる2年連続チャンピオンを獲得した。
2013年はチャンピオンドライバーが二人が揃ってNISMOに移籍、代わってNISMOからエースドライバーの本山哲が移籍、パートナーには全日本F3チャンピオンで、昨年はNDDPでGT300に参戦していた関口雄飛が昇格する形で移籍した。
メインスポンサーは長らく務めていたS Roadに代わってパチンコホールの麗都(REITO) となった。開幕戦岡山の予選では関口が好タイムを記録したものの、スピンし赤旗要因を作ってしまいタイム抹消となった。第4戦の予選では、Q1・Q2共にトップタイムを出しポールポジションを獲得。決勝では38号車の立川と接触し勝負権を失った。最終戦以外は全て入賞したものの、ドライバー・チームランキングは12位でシーズンを終えた。
2014年はGT500クラスの車両がドイツツーリングカー選手権と車両規則を統一化。それに伴い、規定に合致した日産・GT-Rで参戦。ドライバーは本山哲とNISMOから移籍した柳田真孝。メインスポンサーは、S Road。
戦績
参戦年 | カテゴリ | No. | 車両名/ベースマシン(タイヤ) | ドライバー | 優勝 | 順位(D/T) |
2005 | GT300 | 46 | Dream Cube's ADVAN Z 日産フェアレディZ Z33(YH) |
星野一樹/青木孝行 | 1(Rd.5) | 5/5※1 |
47 | CCI リカルデント ADVAN Z 日産フェアレディZ Z33(YH) |
清水剛/藤井誠暢 | - | 18/5※1 | ||
2006 | GT300 | 46 | 吉兆宝山 DIREZZA Z 日産フェアレディZ Z33(DL) |
佐々木孝太/番場琢 | 1(Rd.5) | 7/8 |
47 | 吉兆宝山 DIREZZA Z 日産フェアレディZ Z33(DL) |
長島正興/安田裕信 | - | 20/15 | ||
2007 | GT300 | 46 | 宝山 DUNLOP Z 日産フェアレディZ Z33(DL) |
佐々木孝太/横溝直輝 | - | 7/7 |
47 | 宝山 DUNLOP Z 日産フェアレディZ Z33(DL) |
脇阪薫一/密山祥吾 | - | 9/8 | ||
2008 | GT300 | 46 | MOLA レオパレス Z 日産フェアレディZ Z33(MI) |
星野一樹/安田裕信 | 1(Rd.6) | 1/1 |
2009 | GT300 | 46 | エスロード MOLA Z 日産フェアレディZ Z33(YH) |
星野一樹/柳田真孝 | 1(Rd.6) | 7/6 |
2010 | GT300 | 46 | MOLA Z 日産フェアレディZ Z33(YH) |
横溝直輝/阿部翼 | 1(Rd.2) | 6/6 |
2011 | GT500 | 46 | S Road MOLA GT-R 日産 GT-R (MI) |
柳田真孝/ロニー・クインタレッリ | 1(Rd.4) | 1/1 |
2012 | GT500 | 1 | 柳田真孝/ロニー・クインタレッリ | 2(Rd.4,7) | 1/1 | |
2013 | GT500 | 1 | 本山哲/関口雄飛 | - | 12/12 | |
2014 | GT500 | 46 | 本山哲/柳田真孝 | |||
備考: タイヤ : YH=ヨコハマ DL=ダンロップ MI=ミシュラン ※1:チームポイントは合算方式 |
2008年シーズンのチャンピオンマシン
2008年最終戦、MOLAは参戦車両・“MOLA レオパレス Z”のカラーリングを鏡音リン・レン仕様にし、最終戦のサーキットに搬入した際にその姿が披露され、周囲を驚かせた。
MOLAホームページ「チャンピオン獲得を目指す当チームに強力な応援が!」
星野一樹オフィシャルブログ「鏡音リン・レン」
安田裕信オフィシャルブログ「NEWスポンサーGET」
結果として「SUPER GT・300クラスを制覇した初の痛車」となり、2008年チャンピオンカーとして、その姿で雑誌などに取り上げられる事となった。
関連項目
外部リンク
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