概要
第2次世界大戦中に計画・開発されたが実戦配備が行われたのは戦後となった。
アメリカ軍のみならずイギリス、日本など同盟国でも配備・ライセンス生産が行われ1980年代まで運用されていた。
愛称は『ネプチューン(海神)』。
機体構造
全長28m弱、全幅31mの本機は第2次世界大戦期に開発された大型軍用機らしく前方を広範囲に視察できる風防を備えた機首から胴体下部から次第に魚のごとく反り立った機体に直線翼を備えている。
また、本機は当初双発レシプロ機だったが後に補助としてジェットエンジンを2基追加、メインエンジンもターボフロップに換装している。尤もこの手の機体には高速は要求されないことから最大速度570㎞/h、最大航続距離5000㎞程度となり高高度飛行の需要も低い事から与圧されてない型もある。
武装は用途上、航空爆雷及び短魚雷や機雷を胴体爆弾倉に搭載する一方、主翼にもロケット弾もしくは爆弾を搭載出来る。なお、当初は機首、胴体背面、尾部に自衛用機銃(12.7mmまたは20㎜)を装備していたが最終的に廃止された。
派生型
- P-2V3
レーダーを追加した早期警戒機型。 - AP-2H
ベトナム戦争で短期運用されたガンシップ型。胴体の固定武装は20㎜連装機関砲+40㎜グレネードランチャーのみで主翼パイロンに装備した航空爆弾による攻撃が主体だった。 - P-2V3
対潜装備や自衛機銃を撤去して燃料積載量を増やし、『リトルボーイ』型原子爆弾を搭載した艦載爆撃機型。但しミッドヴェイ級航空母艦からの片道発艦(補助ロケット付)しか出来ず純粋な艦載核爆撃機の登場で退役。 - P-2V7U(RB-69)
CIAがアジアの敵対国への偵察用に改造させた特殊電子偵察機型。実際の運用は台湾軍に委託されていた。 - P-2V2N/P-2V7LP
降着脚をスキー式に改造する事で極地・不整地での離発着能力を有した特殊型。但し前者が極地探検調査用だったのに対し後者は軍事用だった。
関連作品
動画
実機飛行
地上展示
静画
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
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