P-8A ポセイドンとは、アメリカで開発された哨戒機である。
概要
アメリカ海軍のP-3Cを更新するために開発された。ボーイング737 800-ERの胴体に新しい主翼を組み合わせている。アメリカ海軍向けの確定している調達予定数は109機。
センサーは機首にAPY-10マルチモードレーダー、機首下面にMX-20HD昼夜兼用デジタル電子光学/赤外線マルチスペクトルセンサーを装備。米海軍とオーストラリア海軍のP-8はMAD(磁気探知デバイス)は装備していないが、インド向けのP-8IにはMADが装備される。
ソノブイの搭載総数はP-3Cの84本に対して129本と増加している。武装は胴体下面のウェポンベイにMk54短魚雷3本を搭載できる他、主翼に左右2箇所ずつあるハードポイントにAGM-84Lハープーン空対艦ミサイル、AGM-84K SLAM-ER空対地ミサイル、クイックストライク機雷等を装備出来る。
- 全幅:37.64m
- 全長:39.47m
- 全高:12.83m
- 最大離陸重量:85139kg
- 乗員:9名
- エンジン:CFM-56-7B(推力12383kg)✕2基
- 速度:564km/時
- 航続距離:1200nm(4時間オンステーション)
- 上昇限度:12496m
MQ-4Cトライトン
P-8Aと連携する無人機として運用が開始された。RQ-4をベースに洋上監視能力に特化しており、XバンドのAESAレーダー、EO/IRセンサーを備える。AIS(船舶自動識別システム)も備え、他のセンサー情報と組み合わせることでAISを切っている船舶の発見も可能。[1]
その他
- P-8はP-3Cと同様に、洋上で10時間滞空できるが、ジェットエンジンを搭載しているので巡航高度及び速度が高い。このため海底設置ソナーで感知した敵の潜水艦の推定位置に、ターボプロップ機よりも速く到達し、同じ時間でより広い範囲を捜索できる。
- インドはアメリカでのP-8開発が終了した2009年に商談をまとめて8機を発注した。2015年に8機目が引き渡されたが、インドは機体を気に入ったのか、2013年にさらに4機を追加で発注している。
- P-8が搭載するMk54魚雷はHAAWC(High Altitude Anti-Submarine Warfare Weapon Capability)と呼ばれ、Mk54に滑空翼が取り付けられている。通常、航空機が魚雷を投下する場合は高度100フィートまで降下しなければならないが、このHAAWCは高度3万フィートから投下でき、投下された後は低高度まで滑空した後に滑空翼を切り離してパラシュートで着水する。
関連動画
関連項目
脚注
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