ニコニコ大百科

めたんはいどれーと

い

>>3369446解説続き

大戦終結直後の1918年12月に行われたイギリス総選挙でアイルランド地区では即時独立を訴えるシン・フェイン党が圧勝。
翌1919年からはアイルランド独立戦争と呼ばれるほどの武力衝突に発展します。これは1921年まで続くのですが、ここでのイギリスはミスを犯します。（続く）

うー

ぢえん

>>3369454解説続き
　イギリスの犯したさらなるミス、それは「帰還兵をそのままアイルランドに転用したこと」です。
　欧州大陸から戻ってきた帰還兵たち、彼らは血みどろの塹壕戦を何年も体験してきた人たちです。それがやっと故国に帰れたと思ったら、また戦い、しかも、今度は地元住民の誰が敵か分からない、そんな土地（アイルランド）です。
　何が起きるか、分かりますよね？
　
　まあ、イギリスも国力が相当落ちてたのでしょう、だから帰還兵の転用という現代では考えられない方法を用いたのでしょうが…

しえｎ

７う

きき

きき

画伯

ホバーカーゴ

インゼクター羽蛾

>>3369457解説続き

結局1921年12月に英愛条約が結ばれ、翌年アイルランド自由国が誕生します。
このアイルランド自由国は自治が認められた自治領扱いでカナダやオーストラリアと同格です。国連（国際連盟の方）にも加盟しました。

めみ

>>3369465解説続き
　これでイギリスからの圧政からは解放されたといえます。
　しかし、ほとんど名目だけとはいえアイルランド総督が置かれてたり、英国王への忠誠が求められたりと「イギリスの支配」を意識せざる負えない国体でした。
　さらに今なお禍根を残るある問題が生まれます。
　それが「北アイルランド問題」です。

に

支援

すたんど

>>3369467続き
　戦後も首相を務めていたロイド＝ジョージはアイルランドに負債の免除を認めるかわりにプロテスタント（イギリス国教会）の信者が多いアルスター地方の多くはイギリス本国領のまま残すことを求めました。
　新生アイルランド政府はその条件を苦渋の決断で飲んだのですが、それに反発するグループが武装蜂起。アイルランド内戦（1921～23）が始まります。この内戦の犠牲者は独立戦争よりも多かったとそうです…。
　結局北アイルランドを英国領として認める派閥が勝利するのですが、負けた側はＩＲＡを結成し、つい最近まで（1998年のベルファスト合意まで）テロ活動を行っていました。
　
　今でこそイスラム過激派がテロリストの代名詞ですが、ちょっと前まではこのＩＲＡがテロリストの代名詞だった時代もあるのですよ。

みみみ

ひひひろし

ただし
ベルファスト合意の直後にも多くの死傷者を出すテロが起きています↓
>>sm8746450

Last Winter

テロと独立闘争の境界線

サイダー

な

>>3369471続き
　内戦終結後のアイルランド自由国でもまだまだ反英感情渦巻き、1937年には憲法を改正し、大統領を国家元首に指定（つまり、総督の廃止）、国号をゲール語風にエールと改名します。
　
　法的にはこの時点で完全に独立国になったかなと思います。
　第二次大戦では中立を維持（ちなみにチャーチルはその回想録で「アイルランドは中立を維持してたので、港湾が使えなかった。どうにかならなかったのか？」と書いてますが、個人的に歴史の流れを見たらありえないとしか思えないんですが、どうなんでしょ？）。

インフィニティ

しえ