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ケスラー艦隊の唯一の出番

帝国内の要塞群って、ガルミッシュからガイエスブルクまで割と謎の存在だよなぁ。地方反乱が
頻発してるとは言え、逆に反乱諸侯に籠られでもしたら厄介でしかないと言うか、実際に
籠られてしまったし肝心の同盟軍侵攻で役に立った形跡もないし…。

帝国本土の要塞群って、
①地方叛乱の予防、および対処目的で帝国正規軍が建設
②貴族同士の私戦に備えて各領主が自前で建設
の2パターンがあると思ってる。
ガイエスブルグがどっちかはわからないけど、なんか②、それもブラウンシュヴァイク公家で建造したんじゃないかなあ。

同盟軍の侵攻への対処目的で建造された要塞ってのは、多分なかったんじゃないかな。あるなら、帝国領侵攻作戦時や回廊の戦い前哨戦の際に、なんらかの形で言及されてそうだし。

というか、イゼルローン要塞にしたところで「叛徒への対処」目的で作られたわけで。
軍制が中央偏重で十分な艦隊が配置されてない（そもそも宇宙広すぎで帝国全土に十分な艦隊なんて置けない）分、叛乱への初動対応として強固な要塞が必要だったんじゃない？

最初は舐めプだったからね、帝国

ガイエスブルク陥落直前の貴族連合軍で平民の兵士が貴族士官へ起こした反乱は、原作で読んだ時は背筋が凍ったな。虐げられたものたちの復讐であると同時に、他者を犠牲にして自分が助かろうという庶民のエゴが混ざり合ってた。
あれは、銀英伝の世界観のダークサイドの極致だったよ。

石黒版ではこの辺りは割愛されたけど、DNTではやるかな。

いや、まあ、貴族連中のエゴも結局は「他者を犠牲にして自分が助かる」もしくは「自分が助からないなら少しでも多くの他者を巻き添えにする」ばっかだったけどな

>>6
平民出身の兵に反乱起こされても仕方がないくらい門閥貴族はさんざんやらかしまくったわけでして

実のところ、銀英世界最大の艦隊戦ではなかろうか

DNTでは門閥貴族がヤケになって要塞出撃した際の戦いでは門閥貴族側がすげえあっさり負けたな

具体的に言うとキルヒ艦隊が敵艦隊に突撃して要塞主砲を使われることを封じ、かつ前衛を崩して、その後他艦隊が波状攻撃をしかけることで一気に敵を崩した
まぁ要するに第五次イゼルローン要塞攻防戦で同盟軍が取った策と同じことをしたわけだね

フジリュー版だと、かなり変わったよな。

2回目の戦いでは、ブラウンシュヴァイク公爵が勝利後を見据えて箔を付けるために、旗艦にエリザベートを乗せたが、その結果旗艦が被弾した際にエリザベートが死んだ。

最後の戦いは行われず、ブラウンシュヴァイク公爵はすっかり心が折れた感じにやつれてる。

メルカッツは同盟に亡命。さらにはブラウンシュヴァイク公爵の元に一部の貴族が「アンタが自決して責任取れ」みたいな感じで詰め寄ってくる（原作でも「ブラウンシュヴァイク公爵の首を差し出して降伏しよう」と考える貴族はいたが、実行には移されなかった）。

フレーゲルは「滅びの美学」のために、叔父に毒入りワインを飲ませた後で、自分も同じワインを飲んで自決。

原作だと3回目の戦いを挑めたのは、希望的観測にしても「金髪の孺子を倒せば一発逆転ができる。現状は厳しいが、逆転できれば残った連中に回ってくるリターンもデカい」という希望があったからか。

そしてフジリュー版では、エリザベートが死んだのでその最後の希望すら打ち砕かれ、ブラウンシュヴァイク公爵を含めた貴族たちは最後の戦いを挑む気力すら失った、ということなのか？

モデルはモロに三国志演義の十面埋伏だよな