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こうしてみるとDNT版の第八次イゼルローン攻防戦は原作や石田版と比べて結構アレンジされている？

実のところ損害率はダゴンよりひどいと言う

ラインハルトの生涯の中ではヴェスターラントへの核攻撃の黙認に次いで汚点なんじゃないでしょうかね、この戦いは
内政に専念すべきで明らかに戦うべきではない時期での大規模な派兵
遠征軍の司令官と副司令官も双璧ではなく、言い方は悪いが、やや格落ちのケンプ、ミュラー
結果として無駄に国力を浪費しただけに終わったというなんとも苦々しいことに

しかも動機が後の回廊の戦いとほぼ同じで、ラインハルトのフラストレーションというか軍事ロマンを満足させるためだというものだから、救いようがない・・・。
ヒルダの批判も意味不明な感情論で退けてるし。

まあ、ラインハルトが完璧超人ではない、という描写には貢献してるよねその辺
ついでに、この機会を逃したらこの後こういう破天荒な戦闘描写はもうできなかったし
（せいぜいがブラックホールのシュバルツシルト半径ギリギリの戦闘くらい）

第八次というけれどここから攻め手と守り手が入れ替わってるので特に帝国からすると
「第一次（この時点でこの言い方は変だが）イゼルローン要塞奪還戦」辺りにリネームしてもおかしくないところ

帝国軍からしたら、同盟軍の機動戦力再建前に、戦略上の「出入り口」となる回廊は奪還しておきたいというのは自然な考えじゃないかな。
もちろん、同盟軍が反転攻勢に出られるほどの再建を実現するなんて一朝一夕なわけないのはラインハルトもわかっているだろうし、可及的速やかにってほどの優先順位でもない。
ただ、そこでシャフトが、「攻城砲とセットでしかも本国から自ら移動してくれる付城」なんてイゼルローン攻略の難易度を格段に下げるプランを売り込みに来ちゃったもんだから、話が変わってきちゃった。
あれで要塞奪還作戦にGoを出さないと、今度はラインハルトに「同盟軍に対して弱腰」という風評が立って、足元がグラつくという懸念が出てくる。

それやこれやを考えると、ラインハルトにしても「Goサイン出した自分に満足してるわけではないけど、やらない方がリスク大きそう」くらいの判断で、ケンプも「すみません、わが軍有利でしたが手詰まりになっちゃったんで」って言って撤退しても処罰はしなかったと思う。

>>6>>7
ヤンも「一度くらいは力ずくでの奪取を試すんじゃないかな。もっともそれにこだわりはしないだろうけど」って予測してるし、帝国もイゼルローン攻めは初めてだから要塞がどの程度固いのか単に同盟軍がへぼかっただけなのかやってみないとわからない部分もあるだろうしねぇ……実際問題、この時点ではフェザーン回廊通れるわけでもないし。


帝国が勝ってれば（その可能性は十分にあった）歴史が変わってたとも記述されてるし、そもそも間違ってたというよりは「ここまでひどくなるとは思わなかった」じゃないかな。

にしても、戦術の天才ヤンが守る要塞に互角の条件で格落ちの将軍をぶつけるって、やってること意味わからんけどな
戦略的優位でヤンから勝ちを取りながら、戦術的に負け続けたラインハルトの判断とは思えん
ヤンが偶然不在じゃなかったら、鎧袖一触で終わってただろコレ

カール大公もナポレオンから戦術的勝利を勝ち取った上で、天才ナポレオンには敵わないと判断して講和を結んだというのに