あっキセキぃとは、第56回京都大賞典の実況の一節。
転じてニコニコ動画などの定型コメントして使われている。
実況は関西テレビ川島壮雄アナウンサー。
2021年10月10日に阪神競馬場芝2400mで開催された第56回京都大賞典。
1番人気は前年の菊花賞2着馬アリストテレス。
2番人気は目黒記念2着以来のヒートオンビート。
3番人気は条件戦連勝の勢いに乗って挑戦してきたアイアンバローズ。
キセキは実績を積んでいるが菊花賞以降4年間勝ちから遠ざかっていて4番人気の評価。
スタート後のホームストレッチから1コーナーにかかるところで
「あっキセキぃ、休み明けですが早め4番手、5番手につけていきました」。
川島アナとしては、休み明けのキセキは前に行けない傾向があるのを把握し、展開を想定していたが、
予想外に前目のポジションだったことから、妙に耳に残るあっキセキぃという実況になってしまった。
その直後に「今日は和田竜二と初コンビ」向正面でも「キセキ三番手です。今日は和田竜二と初コンビ。休み明けでも三番手、行きっぷり良しキセキです」と2度和田竜二と初コンビの情報を紹介した。単勝1倍台の人気馬かな?
一通り向正面で馬群を映し馬名を呼んだところで第3コーナーに、
「さあ、そしてキセキいい感じ3番手、4年ぶりの勝利を目指してキセキは現在3番手」
「久しぶりのミルコ・デムーロとのコンビ、アリストテレス」
「ヒートオンビート、母は桜花賞馬マルセリーナ」
4番人気のキセキを2回馬名を呼び、いい感じというリアルタイムの情報も伝える。
1番人気アリストテレスと2番人気ヒートオンビートについてはレース前から分かっていた情報。
3、4コーナー中間では
「キセキも押し出した。さあキセキ押し出した。
和田竜二、闘魂注入、鞭が飛ぶ」と名文句が飛び出す。
この時点では3頭並んだ外側だが、直線ではダンビュライトに競り勝ち先頭に立っているので、
キセキにフォーカスしたのは正しい判断。
「先頭は、ダンビュライト、ダンビュライトが先頭、
和田竜二の懸命の左鞭、さあキセキ2番手、キセキ2番手、復活なるか、キセキ現在2番手
さあ先頭に立つ」
ゴール前の直線で先頭争いを焦点に実況するのは常識的な判断とも言えるし、
先頭をうかがう位置の1番人気アリストテレスに焦点を当てるべきという見方もある。
「外からアリストテレスも来ている、内からステイフーリッシュ、
更には鞭が飛んでヒートオンビート、真ん中からマカヒキ」
ここで先頭に立ったキセキを放って人気馬を実況することになる。
ステイフーリッシュとヒートオンビートは伸び切れず、
結果論ではキセキを連呼してる時に人気馬の動向を伝えておくべきだった。
「しかし先頭はキセキか、アリストテレスに替わるか
しかし譲らないぞキセキ、アリストテレス、キセキ、
さあ、2頭の争いはアリストテレスかキセキか
大外マカヒキダービー馬も来た、マカヒキか、
アリストテレスかマカヒキか」
前2頭の叩き合いと一気に差し切ったマカヒキを伝えた見事な実況。
2013年日本ダービーの高低差200mの坂のような迷実況ではないが、
4番人気のキセキに注目し過ぎという批判がある。
その一方で、あっキセキぃと令和の名句「和田竜二 闘魂注入 鞭が飛ぶ」で愛される名実況でもある。
2023年春に1999年クラシック世代をモデルにしたアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』がニコニコ動画でも配信され、1週間で再生回数20万以上をあげ、コメントも2万以上書き込まれた。
そんな中、主題歌「Glorious Moment!」に「奇跡」と、それと読みが同じ「軌跡」という単語が登場したためか、ニコニコ動画のオープニングの該当部分にコメントで「あっキセキぃ」の弾幕が大量に発生した。
なお、同時期放送のアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のOP「Shine in the Sky☆」の終盤の「奇跡」に対してなど、無関係な動画への出張弾幕行為も残念ながら見られてしまった。他ユーザーへの迷惑行為になりかねないので、競馬に関係ないところでの「あっキセキぃ」コメントの書き込みは控えるのが無難だろう。
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最終更新:2024/10/06(日) 18:00
最終更新:2024/10/06(日) 18:00
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