阪神競馬場とは、JRA(日本中央競馬会)が所有・管理する日本の競馬場である。
1907年に兵庫県武庫郡鳴尾村の鳴尾川河口西岸(現・西宮市枝川町付近)に開場した「関西競馬場」を前身とする。1910年に、鳴尾川河口東岸(現・西宮市高須町付近)に存在した鳴尾速歩競馬場を閉鎖・統合し、「鳴尾競馬場」に改称。1937年の日本競馬会(JRAの前身)発足と共に現在の「阪神競馬場」へ改称される。
1943年、空襲で被災した川西航空機の工場跡地に移転し、現在の立地となる。開場当初はかなり苦しい経営が続いており、場内には戦災の瓦礫が放置され、中々に殺風景だったという。工場の名残は隣接する新明和工業の工場から伺える。
1986年にターフビジョンを導入。1990~1991年にスタンドの全面建て替えを行い現在の姿となる。2000年には新明和工業の敷地縮小に伴い、跡地を敷地内に加える。2006年にはこの追加敷地に外回りコースを追加するなどの大改修を行い、2009年にはターフビジョンが改修された。
2023からスタンドの改修工事を行い、2024夏~2025年春にかけての休催を挟み、「シン・阪神競馬場」としてリニューアルオープンしている。
1955年までは競馬場を建設した民間会社・京阪神ビルディングが施設の運営管理を行っていた。2023年現在では、民間企業が中央競馬が開催される競馬場の施設管理を行っている例は中京競馬場のみである。
阪神大賞典は正賞の1つが「京阪神ビルディング株式会社賞」であったりする。
1992年にアメリカのアーリントン競馬場と姉妹提携を行い、ペガサスステークス(GⅢ)から変更されたアーリントンカップ(GⅢ)が開催されるようになった。アーリントン競馬場でも阪神カップ(Hanshin Cup)(GⅢ)が開催されていたが、2021年に同競馬場は廃止・閉鎖。その後はチャーチルダウンズ競馬場において阪神ステークス(Hanshin Stakes)(L)が開催されており、2025年からは阪神競馬場でもアーリントンカップがチャーチルダウンズカップに改称され開催されている。
1995年の阪神大震災では、ダート馬場がひび割れ、パドック支柱も倒れる被害を受ける。厩舎区画を避難所として利用しつつ懸命の復旧作業が行われ、その年の阪神3歳牝馬ステークス開催週から競馬開催を再開している。
2008年から2013年まではジャパンカップダートの開催地であった。2014年以降はチャンピオンズカップに変更して中京競馬場に移動している。
関西故かグルメスポットは豊富。2025年改修で一部テナントの入れ替えがあり、テナントの総数は減ってしまったが、代わりに券売機エリアを潰して居住性を高めている。
その他、各所にて売店が営業中。
1・2コーナーと3・4コーナーの半径が大きく異なる、国内では珍しいおむすび型のコースとなっている。
2006年12月から芝の外回りコースが使用されているが、その内回りと外回りの結び目付近には小さな川が流れており、2度橋を渡るような形になっている(後述のリンクでも参照可能)。またAコース使用時の外回り1周の距離2089mは、2013年現在右回りの競馬場では最長で、これは東京競馬場の1周2083.1mよりもわずかながら長い。
また阪神競馬場の内回りの町名は宝塚市駒の町で増設した外回りは宝塚市新明和町となっている。
(これはこの土地にあった新明和工場から由来し町名が付けられ、その跡地に外回りコースが作られたため)
内回りコースしかない時代、芝1600mのスタート地点は1コーナーのポケット(カーブ途中からはみ出した直線)であった。スタート直後に2コーナーに差し掛かるため、内枠と外枠の有利不利、外枠の馬が内に押し寄せる危険があった。
G1である桜花賞、阪神ジュベナイルフィリーズはいずれもこの距離で行われるため、有力馬が外枠に入った際などは不安要素として挙げられることもしばしばあった。
改修後は外回りコースで、向正面の中間地点からのスタートとなったため以前ほどの枠による有利不利はなくなった。なお、現在この地点は厩舎区画となっているが、航空写真から名残が確認出来る他、スタート地点であったことを示す記念碑が建てられている(通常は関係者専用区域なので非公開だが、厩舎区画ツアーなどで見学することができる。)。
基本的に阪神の芝長距離レース(平地)は3000m(阪神大賞典)のみで、3200mは開催しない。
ただし、京都競馬場が整備工事の際は阪神で芝3200mのレースが開催される。
内回りコースしか無い時代、スタート地点は芝1600m同様1コーナーのポケットであるが、芝1600mの時よりも更に短い。とはいえ、長距離戦で内枠と外枠の有利不利はそこまで大きくなく、1994年の天皇賞(春)では大外11番のビワハヤヒデが勝利している。
改修後は向正面からのスタートとなり、1週目は外回り、2週目は内回りのコーナーを通過する変則的なコースとなっている。
そして、出走馬が外回りコースを通過すると同時に物陰に潜んでいたスタッフが一斉に出動。内回りに設けられた仮柵を外回りに設置することで内回りコースを開放している様子が動画
から見てわかるだろう。この間僅か47秒。コース変更を終えたスタッフは再び物陰に潜み、2週目の馬群が内回りコースを通過するのを見守るのだった。
開催されたのは2021年と2022年、いずれも松嶺S(3勝クラス)と天皇賞(春)の2競走のみ。松嶺Sは元々京都芝2400mであったが、変則的なコースで開催される天皇賞(春)の予行演習という意味合いが大きい。ちなみに、JRAの条件戦で3000m以上のレースが開催されたのは2000年11月のドンカスターS(京都芝3000m)以来である。
阪神競馬場は公式でツイッター(X)アカウントを所持していて、様々な情報を発信している、特に新型コロナウイルスの騒動で無観客開催になった後は、ヤフーニュースにも取り上げられるような企画の映像の提供その他を発信したりしている。阪神競馬場[【公式】(ツイッターアカウント)
一例として、一般客では到底見ることのない視点の映像、装鞍所からパドック、地下馬道を通ってコースに出てくるまでの様子や、ダートのハロー掛けの様子、競走馬のゼッケンはどのように制作しているか等を様々な情報や映像公開等をしている。
阪神競馬場のコース内の橋について(ツイッター公式アカウント)
改修前の桜花賞
掲示板
23 ななしのよっしん
2023/06/26(月) 16:21:14 ID: Lz4GZb7Fl1
https://
>阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事へ、今秋から再来年の春まで 休催期間は未定
>JRAは26日、大阪市のアクア堂島NBFタワーで関西定例会見を開き、阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に着手すると発表した。
>現スタンドの建物本体(91年竣工)を維持しつつ、パドックの大屋根の改修を含めた、さまざまなアップデートを行う。また、屋内スマートシートは塗装替えした上で再利用するなど環境負荷低減を視野に入れ、整備する。
24 ななしのよっしん
2024/09/05(木) 22:09:26 ID: c9NKdbWNBp
25 ななしのよっしん
2024/10/23(水) 08:02:32 ID: 3XqWg8heR8
昔は府中、中山のすぎやんファンファーレは荘厳でかっこいいのに
阪神、京都、中京の宮川ファンファーレはこんなやる気ないダサい曲なんだと思ってたけど
今では「よっしゃ景気いいの一発ならしたる」みたいな感じで大好きになった
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最終更新:2025/12/16(火) 13:00
最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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