ウクレレとはギターに似た弦楽器の一種である。ソプラノ(スタンダードとも言う)、コンサート、テナー、バリトンの種類があり、左に挙げた順番でサイズが大きくなる(テナーとバリトンは同サイズ)。一般にウクレレと言ってイメージされるのはソプラノ、あるいはコンサートである。調弦はソプラノ、コンサート、テナーはG-C-E-Aになる。Gは通常Eの上の高さのGで調弦されるが、ソロ演奏において音域を確保するためにCの下の高さに合わせられることもある。これをLow-Gチューニングと呼ぶ(弦の張り替えが必要である)。バリトンはD-G-B-Eとなる。
ポルトガルの楽器が起源であり、それがハワイに持ち込まれたことで独自の発展をした。ウクレレの名前の由来であるが、「ウク」がハワイ語で「蚤」を意味し、「レレ」がハワイ語で「飛び跳ねる」を意味する。これはウクレレを演奏する際に指先が細かく跳ねるような動きになる様子が「蚤が飛び跳ねている」と形容されたものである。
基本的に伴奏楽器と考えられており、主旋律を担当する楽器、歌唱などとともに演奏されることが多い。これは音域が小さいことが原因であると考えられる。しかしハーブ・オオタなどが高度な技法により主旋律と伴奏を同時に演奏するパフォーマンスを行ったため、ソロ楽器としてのウクレレという位置付けも見直された。
ウクレレを選択する際、どのタイプが良いかという問題がある。特に弦長(スケール)は弾きやすさに直結する要素なので、どのタイプがどの程度の弦長であるか一般的なサイズを記載しておく。またネックのジョイントについても一般的な設定を記載しておく。ネックがどのフレットでボディと繋がっているかはハイフレットでの弾きやすさに繋がるためである。
それぞれの弦長、ジョイントは一般的なものである。メーカーやモデルによって例外が存在する。購入の際は個別に確認した方が良い。
弦長:345mm前後
4種の中では一番小型。当然ネックも一番短く、フレットが狭いので手が大きい人は(特にギターから入った人は)弾きづらいと感じるかも知れない。しかし上手い人は大きい手でも上手く弾く。日本では一般的にウクレレと言えばソプラノウクレレが思い浮かべられた時期があった。入門用以下のおもちゃてきなウクレレ、あるいは格安の入門用ウクレレはほぼソプラノタイプしかない(最近ではコンサートタイプも増えてきたようである)。通常のネックでは12フレットでジョイントしているのでソロ楽器として演奏する際は高音での弾きづらさを感じるかも知れない。
弦長:382mm前後
ソプラノをひとまわり大きくしたサイズ。チューニングの音程はソプラノと同様。ネックが長くなりスケールが広く、またジョイントが14フレットあるいは15フレットになるためソロ楽器としての演奏しやすさが向上している(一般的な話。当然、感想は人による)。またボディが大きくなったことにより音量が豊かになっている。テナーサイズになると大きくなりすぎてウクレレらしい可愛らしさが弱まるということで、日本では弾きやすく可愛いコンサートタイプの人気が高まっている(らしい)。
弦長:432mm前後
コンサートをさらにひとまわり大きくしたサイズ。チューニングの音程はソプラノと同様。ネックがさらに長くなっている。ボディの拡大により音量はさらに増す。ハワイではテナーの方がポピュラーらしい(という噂)。割と大きくなるので慣れないと見た瞬間「ウクレ・・・レ?」って感じになる。
弦長:512mm前後
ウクレレのタイプの中では最大。っていうか、もはや小さいギターである。一般的なミニギターのスケールが580mmと言えば大きさが分かるだろうか。この行を書いている人間はバリトンウクレレの演奏を見たことがないので加筆を求めます。
Pono PTM-E、マンゴー製のテナーサイズ |
鍵盤楽器やギターなどより少ないが「演奏してみた」動画はそれなりの数が存在する。ウクレレの持つ明るいイメージを活かした演奏が多い。また遅いテンポで演奏したときのなんとも言えない独特の「ユルさ」を活かし、本来は緊張感や迫力を持つ楽曲を「やる気のない」曲調に変えた演奏も存在する。
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最終更新:2024/11/26(火) 12:00
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