ステップステップワンツーワンツーくるりと回ってイナバウアーとは (ステップステップワンツーワンツークルリトマワッテイナバウアーとは) [単語記事]

「ステップステップワンツーワンツーくるりと回ってイナバウアー」とは、落ち武者の幽霊を退散させる呪文である。

概要

新テニスの王子様第8話にて、リョーマたち3人組は「Ｕ－17日本代表の合宿所に潜入し備品と酒を盗む」というミッションを言い渡された。

メロス「越前！　・・・まさかお前、三船コーチのミッションやる気やないやろーな？」

王子様「・・・・・・」

メロス「なんかのトレーニングならまだしも、今回はどー考えてもテニス関係無いで！」

大食い「然（や）んどー！　何（ぬー）が我等（わったー）が盗（ぬす）らーならんとダメやんばー？」

うわ、言っちゃったよこいつら。

ともあれ、ミッション（不法侵入）をどうにかこなしていき、目的の場所まであと少しと思った矢先、彼らの目の前にスパイ映画にありがちな赤い謎ビームが縦横無尽に張り巡らされた廊下が出現した^[1]。達成を目前にしながら、恐らくビームに少しでも触れたら即アウトであろう（とこいつらが勝手に予想した）この至難のトラップを突破するCOOLな方法が思い付かない3人組は徐々に苛立ちを募らせていく（越前以外が）。

王子様「はぁー・・・あのさぁ、そーゆーの（※低レベルの口ゲンカ）は帰ってからやんない？」

メロス「やっかましいわぁ！　
　　　　 大体こんなミッション、テニスに関係もあらへんし、ぶっちゃけどーでもええねん！」

大食い「んむ、どうでもいいさー！」

合宿の他のトレーニングにもツッコめよ。

もはやここまでか・・・と落胆する3人の耳に　背後の闇の中から某ワカメ頭の声がかすかに聞こえてきた。

ワカメ「ステップステップ、ワンツ～ワンツ～、くるりと回って～、イナバウア～・・・！

　　　　ステップステップ、ワンツ～ワンツ～、くるりと回って～、イナバウア～・・・！

　　　　ステップステップ、ワンツ～ワンツ～、く（以下、拝みながら無限に繰り返し）」

合宿のストレスで頭のワカメにツリガネムシでも湧いた末の発言かと思われたが、実はこの呪文は年に一回この合宿所に現れるという、昔の落ち武者狩りの犠牲者たる生首の幽霊に対し、悪さをせずに静かにお帰りいただく為に使われるものである^[2]。

ところが、これがなぜか華麗なステップでこの廊下を駆け抜ける為のヒントになっていたのである。呪文に対する予備知識が無く、一切の余計な先入観が廃されていたとはいえ、何故に気付いた越前。

ワカメ「ステップステップワンツーワンツー♪　くるりと回ってイナバウアー♪

　　　　キックだパンチだイナバウアー♪　かかと落としだイナバウアー♪

　　　　イナバウアー♪　イナバウアー♪　イナバウアー♪」（何故か楽しそう）　

メロス「・・・って、『イナバウアー♪』多過ぎやろ！」

っておい、呪文が変わってるぞ。というかテニスしろよお前ら。

脚注

*赤外線は肉眼では見えないので、おそらく可視光域のレーザーか何かが廊下内の水蒸気やホコリを乱反射しているものである。恐らくは光学センサーをトリガーにしたトラップ機構の一部であり、ビームそのものが殺傷力を持つ可能性は低い（それだけ高出力のレーザーでは床や壁を損傷してしまうし、電力消費がハンパない為。決して殺傷力が問題なわけではない）。
*しかしイナバウアーというフィギュアスケートの技は1950年代に開発されたものであるので、この呪文にはどう多く見積もっても60年程度の歴史しかないことになるが、まあ都市伝説（都市ではないが）というのは往々にしてそういうものである。