1. 階差機関(かいさきかん、英:difference engine) 英国の数学者チャールズ・バベッジによって設計・開発が計画されていた機械式計算機。歯車の組み合わせによって計算を行い、クランクを手動で回すなどして動作させる。後継機として開発が計画されていた解析機関は、蒸気機関によって駆動するコンピュータである。どちらも未完成に終わる。
2. ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリングらによって合作されたSF小説。本項目ではこちらを解説する。
ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリングらによって合作された歴史改変SF小説。1990年出版。翻訳は黒丸尚。
階差機関が完成し、それに付随して生まれた蒸気で駆動するコンピュータによって、産業革命と情報革命が同時に進んだ19世紀の架空の英国、およびロンドンが舞台となっている。
一般的にはスチームパンク作品として紹介されている本作だが、コンピュータやそれに付随する情報革命などを描いている点から、サイバーパンクに分類する意見もある。
実在した歴史上の人物が多数登場する。また、作中の歴史と現実の歴史との間には大きな差が生じている。例えば、
アメリカ:南北戦争によって国内が分裂。複数の独立国が生まれている。また、ニューヨークに渡ったカール・マルクスがコミュナードを建設。党員と共にマンハッタン島を占領している。
フランス:ナポレオン3世が史実より早く登場。フランス皇帝となって英国との間に蜜月関係を築く。
英国:世襲貴族制が否定され、能力に応じて貴族に列せられる能力貴族制が推進されている。階差機関の発明者であるチャールズ・バベッジも貴族に叙されており、“産業革命期のニュートン”と称されている。
日本:英国艦隊の黒船来航により開国。1854年に明治改元。後に福沢諭吉や森有礼が英国に秘密留学する。
これ以外にも、大小さまざまな違いが現実の歴史との間に生じている。
こうした現実の歴史との間にできた差分(difference)を発見することが本作の醍醐味のひとつとなっている。
掲示板
14 ななしのよっしん
2019/04/05(金) 14:05:17 ID: PYXTl312Yy
ニューロマンサーとは別ベクトルで読みにくい
文章自体はニューロマンサーの10倍読みやすいが、理解して読めばそれなりに心躍るスペクタクルのニューロマンサーと比べてディファレンスエンジンはストーリーが致命的につまらない…
15 ななしのよっしん
2019/08/04(日) 14:15:08 ID: BE8Yn6vima
グレッグイーガンがとても面白くてSF読んでみようかなと思ってニューロマンサーとかこれに手を出してみたんだけど受け付けない……
この気取った文章は一体なんなんだろうか、という感覚が次々出てきてダメだった
16 ななしのよっしん
2019/10/31(木) 06:42:14 ID: kzPeAou8l+
日本人には馴染みのない史実を改変してることが多々あるので、ネットの海に漂っている登場人物一覧や解説ページをたぐりながら読むと筋は追っていける
でも翻訳調の文体にはさすがに閉口した
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最終更新:2024/10/06(日) 19:00
最終更新:2024/10/06(日) 18:00
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