バジルとは…
本記事では1の意味、主に代表的なスイートバジル(Ocimum basilicum)について説明する。
【分類】シソ目シソ科メボウキ属
【学名】Ocimum basilicum
(学名の由来)Ocimum→香りを楽しむ/basilicum→王の
【和名】メボウキ
和名をメボウキというが、英名のバジル(Basil)またはイタリア語名のバジリコ(Basilico)の名でよりよく知られている。
トマトや魚と相性が良く、イタリア料理で特に重要な食材である。トマトソースを使うピザやパスタに多く使われる。ちなみにバジルとトマトはコンパニオン・プランツでもあり、味が合うだけでなく、一緒に植えるとトマトの味がよくなるのだという。
その他、シチュー・スープ・サラダ・ソーセージなどにも用いられる。意外なところでは、天ぷらやシフォンケーキとも相性がよいという。東南アジアでも重要な食材だが、スイートバジルではなく別の種類のものが使われているようだ。
黒色小型の種子(バジルシード)は水分を含むと30倍にも膨らんでゼリー状になり、ダイエット食品として注目されている。漢方ではこれを目に入れる(!)とごみが取れたり、目のかすみに効くとされたので、目を掃除するという意味でメボウキ(目箒)の和名がついた。バジルシードをドリンクにしたものがアジアで売られており、バジルの味はしないが、不思議な食感がするのだという。
古代ギリシャでは王宮で用いられていたといわれており、「高貴な(王の)草」という意味で「バシリコン」とよばれた。伝説のヘビの怪物「バシリスク」と語感が似ていた(というのも、これも同じ「王」という言葉が語源だから)ので混同され、バシリスクの毒に効果があると信じられるようになった。その一方で、バシリスクと結びついたせいか古代ギリシャや古代ローマでは憎悪や罵倒の象徴とされてしまった。
ヨーロッパ世界では墓や死の象徴として扱われるなどマイナスイメージが強い。一方、ヒンドゥー教および仏教においては神聖な草として扱われている。
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