『レクイエム・フォー・ドリーム』 (Requiem for a Dream) とは、2000年制作のアメリカ映画。
4人の男女がドラッグによって破滅してゆく様を独特の撮影技法で描いている。
監督は後に『レスラー』や『ブラック・スワン』を手がけるダーレン・アロノフスキー。原作は脚本を担当したヒューバート・セルビー・ジュニアの同名小説。
救いがない鬱映画として知られ、2009年にはイギリスの映画雑誌『エンパイア』誌による「鬱映画」ランキングで栄えある1位を獲得した[1]。ただし同誌は2008年の「名作映画500選」ランキングにおいても、この映画を238位として選出している[2]。上記の「鬱映画」ランキングの10作品のうち、この500選にも名を連ねているのは本作のみである。
本作を特徴付けているのは「ヒップホップモンタージュ」と呼ばれる、極端に短いカットの繋ぎ合わせである。そのため本作は102分の上映時間ながら総カット数は2000を超える(通常、同尺の映画では6、700カット程度)。
薬物中毒の感覚を表現するためにブレの激しいボディカムや極端なクローズアップ、低速度撮影を駆使しており、その映像表現は多くの模倣やパロディも生んだ。
恐らく本作で最も観客の印象に残るのは、クリント・マンセルが作曲し、クロノス・カルテットが演奏するテーマ曲 "Lux Aeterna" であろう。
聴く者の不安を煽り立て、登場人物たちの破滅を容赦なく突きつけてくるような弦楽四重奏のミニマル・ミュージックは圧倒的なインパクトを誇り、このテーマ曲はその後多くのアレンジがなされるとともに、多数の映画の予告編にも流用された。
とりわけ、映画『ロード・オブ・ザ・リング/2つの塔』予告編のためのフルオーケストラと合唱団によるアレンジ "Requiem for a Tower" は知名度が高く、近年では日本のテレビドラマ『LIAR GAME』の劇伴にも使用されている。
今敏のアニメ映画『パーフェクトブルー』のオマージュを受けたカット(頭まで風呂に沈み、水中で叫ぶ)があり、このシーンの為にアロノフスキーは『パーフェクトブルー』の実写化権を入手。
2001年に来日し、今敏と対談した。
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00
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