三菱・ギャランフォルティスとは、三菱自動車工業が2007年から2015年まで製造・販売していた自動車である。
2000年発売のランサーセディア(CS系)以来、三菱が7年ぶりに国内で発売したセダンである。
「ギャラン」と名前が付いているが、型式名が「C」で始まる事からわかるとおり、もともとランサーの後継車種である(実際、国外ではランサーとして販売されている)。しかし、国内ではボディが大型化したことにより3ナンバーのミドルセダンになることと、かつてのギャラン、ディアマンテユーザーを取り込むため、小型セダンのイメージが強いランサーの名前を敢えて使わず、ギャランの名前を復活させサブネームにフォルティスをつけて発売した。
とりわけボディサイズが先代ギャランに近くなったため、三菱自動車社内においても「こんなのランサーじゃない、ギャランだ」という声が多くあがったことも、ギャランの名前を復活させた理由の一つと言われている。
尚、ランサーエボリューションⅩ(CZ-4A)はギャランフォルティスをベースにしているがこちらはランサーのままである。
当初「ドライビングセダン」というフレーズとともに販売されたように、過激さこそないもののその走行性能の高さには定評がある。特にランエボのベースになることを視野に入れたプラットフォームは同クラスのセダンを超えた非常に高いボディ剛性を誇っており、コーナリングの安定性等、高い評価を得ている。特に「RALLIART」グレードはランエボの陰に隠れがちで目立たないが、足回りはフロント/ヘリカルLSD、リア/機械式LSDを装備するACD付きフルタイム4WDというエボRSと同様の機構で、これを4B11型ターボエンジンによりTC-SSTを介して駆動するという、地味に三菱の本気仕様である。ちなみに「RALLIART」は2011年11月時点でデュアルクラッチ式トランスミッションを搭載する国産車では最も安く買える車でもある。
また、一方で最小回転半径は5.0mとかなり小さく、とり回しの良さも魅力である。
欠点については、長所の裏返しでボディ剛性の高さが招く車重の増加により、他社の同クラスのセダンと比べると一回り重い車重になっている事と、内装がチープであるとの評価が、特にかつてのギャラン・ディアマンテユーザーを中心に
あるということである。
更に「ドライビングセダン」も時代の波には勝てず、エコカー減税に適合させるためマイチェンで排気量が2.0Lから1.8Lになってしまったことも悔やまれる車である。
しかし、エコカーばかりがもてはやされるご時世の中、はっきり言ってエコカー減税に適合させるためのマイチェンを実施されたギャランフォルティスであるが、マイチェン後もRALLIARTグレードがそのまま残っているあたり、その後の展開が期待されていた。
なお、車名のギャランフォルティスはフランス語の「勇ましい」「華麗な」を意味する 『GALANT』と、ラテン語で「勇壮」「勇敢」を意味する『FORTIS』から。また、『SPORTBACK』は「スポーティー」と「ハッチバック」を組み合わせた造語。
2007年8月発売。当初はベースグレードの「EXCEED」と18インチタイヤとスポーツサスペンションを装備した「SPORT」の2グレードのみだったが、2ヶ月後に内装を充実させた「SUPER EXCEED」が発売された。
さらに翌2008年7月にはかつてのVR-4ほどではないがターボチャージャー+ACD付きフルタイム4WD+TC-SSTを装備した「RALLIART」が発売された。
また、同年12月には欧州仕様であるハッチバックモデルが「ギャランフォルティススポーツバック」として発売された。
2009年12月にはマイチェンが実施され、エコカー減税の対象となった。
なお、この時のマイチェンで「RALLIART」を除く全グレードが4B11型2.0Lエンジンから4B10型1.8Lエンジンに換装された。
2010年8月のマイチェンではエンジンの小改良と電動パワステを4WD(RALLIART除く)へも搭載し燃費を向上。また「RALLIART」も点火プラグの換装、SSTの制御最適化により燃費向上を図る。ほか全グレードにて小改良を施す。
2011年10月のマイチェンでは「RALLIART」を除く全グレードでエンジンを4J10型1.8Lエンジンへ換装(アイドリングストップ機能付き。MIVECもバルブタイミングだけでなくリフト量も変化するタイプへ)を中心とする改良を実施。また、グレードが整理され、セダンで「SPORT」、スポーツバックで「TOURING」グレードが廃止された。
2014年末に「RALLIART」が生産終了、2015年初頭にはそれ以外のグレードも生産終了となり、終売となった。
ギャランフォルティス&ギャランフォルティススポーツバック公式サイト
掲示板
16 ななしのよっしん
2015/01/27(火) 00:10:42 ID: kgql4QC7nE
アルファロメオよりダイハツ・MAXじゃね?まあどっちもアルファロメオのテールが元だろうけど
アルファを100としたらMAXが85、ギャランが88ってぐらいの差しか…
17 ななしのよっしん
2015/04/02(木) 21:55:14 ID: BjZIbbelqx
そろそろフルモデルチェンジしてもいいんじゃないのか?
現在の需要も吸収してきた頃だし、PHEVも視野にいれていいと思うが。
18 ななしのよっしん
2019/04/28(日) 01:17:32 ID: SaC7qrL/FD
生産終了ってのは違うだろ
国内販売が終了した。が正しい。
国内販売終了後も生産して海外で売ってた。
今は海外生産のランサーだけだが(中身はほぼ同じ)。
性能考えたらぶっこわれたコストパフォーマンスだったからなあ
前期型なら3ナンバー2Lセダンが200万
内装こだわらない奴には特に問題の無い装備だったしな
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最終更新:2024/04/25(木) 11:00
最終更新:2024/04/25(木) 11:00
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