介錯 単語

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カイシャク

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介錯とは、

  1. 切腹の直後に付添人がを下ろし、切腹人の首を刎ねる行為。
  2. 1より転じて、切腹以外の死にきれない状況でとどめを刺すこと。また、苦しい状況から抜け出すように手助けすること。
  3. 切腹・苦よりも広い意味で)後見・介添のこと。
  4. 何らかの補助をすること。具としては「介錯ロープ」の他、古典芸能での具の受け渡し役、演劇での幕の開閉の仕事などをす場合もある。
  5. 漫画家イラストレーター。七戸正と太田仁の共同ペンネーム。作品には『鋼天使くるみ』『神無月の巫女』『姫神巫女(→ニコニコ漫画)』などがある。

す。当記事では1を説明する。

概要

切腹の際の苦痛を軽減するため、または切腹人が苦しむ醜態を見せないために行われる。これを行う人物を介錯人と呼ぶ。

切腹しただけでは死なずに長時間生存することが多く、さらに本人が自傷して死をめることも実際問題としてなかなか難しかったので、すぐに終わらせられるように江戸時代ごろから介錯が行われるようになった。

介錯人には最大限の切腹人への配慮がめられた。沼田士の工藤江戸時代末に著したとされる『自録』に詳しく作法が記載されているので、以下ではにそれに沿って記述する。

首をる人物(大介錯)が介錯人と呼ばれることが多いが、それ以外にも短刀が載った三方を出す「添介錯」、首を実検役に渡す「小介錯」の三役に分ける場合もある。小介錯は万が一の時には大介錯や添介錯の代理を務める。

切腹人から介錯の申し出があった時には喜んではならず、また悲しんでもならず、大事であるため一旦辞退するのがよいとされていた。ただしその理由は「不調法ゆえに(下手だから)」としてはいけない。武士たるもの、れて当たり前ということである。

介錯の際に使うは大脇差のどちらでもいいが、切腹人の、または上から給われたを使うことが多く、介錯人のは使用しない。

もともとは切腹の動作の後に首をるのだが、を切り損じて切腹人が恥をかくのを防ぐため、実際には三方を取ろうとした間にることも多かったようだ。ただし、本人には配慮として「に突き立てたときに首をる」と伝えていた。

首の皮一枚を残すのが本式とされている。この理由は「前のめりに倒れるようにするため」「死罪との混同を避けるため」「り落とした首の瞼や口が動いてしまうことがあり無様に見えるため」「血が一気に噴き出すのを防ぐため」など諸説がある。

ただし、皮一枚残すのを意識しすぎて何度もる羽になるのは逆に礼であるため、均的な技の武士であれば一気に首を全部ってしまった方がよいとされていた。それでもなかなか技術的な点と、関わりのあった人物の首を刎ねるという心理的な点から一気にやるのは難しかったようだが…。

その他

なお、『ニンジャスレイヤー』で使われる忍殺語の1つである「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」は「介錯」の意味とされる。簡単に言うと、ここでの「ハイク」は辞世の句し、「カイシャク」はとどめを刺すという意味。「俳句の意味を解釈する」という意味ではない。

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最終更新:2024/05/30(木) 23:00

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