加藤伸一

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加藤伸一（かとう しんいち）とは、元プロ野球選手である。

概要

OB
加藤伸一
基本情報
出身地	鳥取県倉吉市
生年月日	1965年7月19日
身長 体重	181cm 81kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	1983年ドラフト1位
引退	2004年
経歴
選手歴 倉吉北高等学校 南海ホークス 福岡ダイエーホークス(1984年-1995年) 広島東洋カープ(1996年-1998年) オリックス・ブルーウェーブ(1999年-2001年) 大阪近鉄バファローズ(2002年-2004年) 監督・コーチ歴 鳥取キタロウズ 福岡ソフトバンクホークス(2011年-2014年) 九州三菱自動車 KMGホールディングス
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1965年7月19日生まれ。鳥取県倉吉市出身。

高校は倉吉北高等学校に進学。速球派の投手活躍し、2年時には強豪校相手に好投し、練習試合ではノーヒットノーランを記録するなどプロからも注目を集めていた。だが、チームが不祥事を起こした影響で対外試合禁止処分を下され、3年時には公式戦登板はゼロ。甲子園出場は無かった。

1983年ドラフト会議にて南海ホークスからドラフト1位指名を受け入団。鳥取県の高校生がドラフト1位で指名されたのは加藤が初めてであった。

入団1年目の1984年、高卒新人ながら主にリリーフとして活躍。同年は他にも渡辺久信や津野浩らが高卒ルーキーながら一軍の舞台で活躍したことから3人合わせて「19歳トリオ」と呼ばれ話題となり、オールスターゲームにも出場した。この他、畠山準・藤本修二と合わせて「トリオ・ザ・10代」と呼ばれることもあった。最終的には33試合に登板し、5勝4敗4セーブ、防御率2.76。4セーブは高卒新人として歴代最多のセーブ数である。

1985年、先発に転向し先発ローテーションの中心として活躍。後半戦は肘を痛めた影響で登板間隔を開けたり、リリーフでの起用されることもあった。最終的には9勝11敗1セーブ、防御率4.09。

ただ、1986年以降しばらくはチームの低迷期と重なり勝ち星が伸びず、1988年まで4年連続で負け越し。

1989年、球団が身売りしチームが「福岡ダイエーホークス」に変更。ダイエー球団初勝利挙げるなど同年はエースとして奮闘し、キャリアハイとなる12勝(8敗1セーブ)を挙げ、防御率3.67と安定した成績をマーク。

しかし、1990年に肩を故障し1年を棒に振ると、その後も故障に苦しめられ、1992年・1993年・1995年の3シーズンも登板なしに終わり、1995年オフに戦力外通告を受けた。

1996年、広島東洋カープにテスト入団を果たす。オープン戦期間に肉離れを発症したが開幕直後に復帰。4月17日の横浜ベイスターズ戦で勝利投手となり2シーズンぶりの勝利投手となった。その後も先発ローテーションの一角として活躍し、9勝7敗、防御率3.78の成績を残し復活。カムバック賞も受賞した。

1997年は不調に陥り防御率7点台と低迷したが、翌1998年は8勝6敗、防御率2.99と好成績を残した。だがシーズン終了後、自由契約となり広島を退団。

1999年、オリックス・ブルーウェーブに入団。ここでも故障で出遅れたが、復帰後は先発として活躍、リーグ最多の3完封勝利(全て無四球)を記録し、6勝5敗1セーブ、防御率3.47と安定感を発揮した。

2001年、5月時点で6勝を挙げるなど開幕から好調な滑り出しをみせ、1988年以来となるオールスターゲーム出場を果たす。最終的には11勝を挙げ12年ぶりの二桁勝利も達成した。シーズン終了後、FA宣言し大阪近鉄バファローズへ移籍。近鉄球団がFA制度で獲得した唯一の選手であった。

移籍初年度は故障の影響で2試合の登板にとどまったが、翌2003年、38歳ながら先発ローテーションの一角として6勝をマーク。

2004年、衰えからか打ち込まれる場面も多く低迷。近鉄球団本拠地最終戦に先発登板し、これが現役最後の登板となった。シーズン終了後戦力外通告を受け、その後獲得を希望する球団も現れなかったため現役を引退した。

引退後は解説者・評論家として活動する傍ら社会人野球の鳥取キタロウズの創設に関わり、同チームの監督を務めた。

2011年から2014年には福岡ソフトバンクホークスの投手コーチを務め、2015年から2016年には同球団の編成・育成部育成担当を務めた。

現在はKMGホールディングスの監督を務める傍ら、野球解説者・評論家としても活動している。

人物・エピソード

度重なる故障に苦しめられながらその度に復活し、21年間もの長きに渡って活躍した先発右腕。

投手としてはオーソドックスな本格派であり、力のある直球と打者の内角に食い込むシュートをウイニングショットとして使う強気な投球で凡打の山を築いた。

在籍した4球団はいずれも低迷期や黄金時代の終わりかけの時期にあたり、現役生活に優勝を経験することは1度もなかった。

オリックス時代は背番号「1」を背負いプレーしていた。

通算成績

投手成績

通算:17年	登板	完投	完封	勝利	敗戦	セーブ	ホールド	勝率	投球回	与四球	奪三振	失点	自責点	防御率
NPB	350	44	9	92	106	12	---	.465	1764.1	545	743	920	825	4.21

獲得タイトル

• カムバック賞（1996年）

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関連項目

• プロ野球
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• 福岡ダイエーホークス
• 広島東洋カープ
• オリックス・ブルーウェーブ
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