古都奈良の文化財とは、日本の世界遺産(文化遺産)である。1998年12月登録。
710年に平城京が置かれると、奈良の地は政治・経済・文化の中心として栄えた。当時は中国(唐)や朝鮮との交流を通じて日本の文化が大きく発展した時代であり、1300年経過した現在でも我々日本人の生活の一部となっているものもある。
このことが世界に評価され、1998年に世界遺産として登録された。
4年前には古都京都の文化財が世界遺産に登録されている。その更に1年前には法隆寺地域の仏教建造物が登録されている。都市化が進んだ京都に比べて、奈良は建造物群や自然が一体となった文化的景観が現在まで守られている。
世界遺産を構成する8件(正倉院は東大寺に含まれる)の文化財は、「国宝(建造物)、特別史跡(庭園)または特別天然記念物に指定されていること」を1つの選考基準として選ばれている。
| 名称 | 画像 | 概要 | 国指定文化財 |
|---|---|---|---|
sm5783935
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「奈良の大仏」で有名な廬舎那仏を本尊としているほか、南大門の金剛力士像もよく知られている。聖武天皇が全国に建立させた国分寺の中心(総国分寺)として位置付けられた。 |
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正倉院 |
画像募集中 |
校倉(あぜくら)造の高床式倉庫。東大寺の正倉(倉庫)であったが、現在は宮内庁が管理している。「宮内庁による十分な管理がされている(同庁見解)」ため、正倉院に収められている宝物は国宝等の指定を受けていない。 |
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| 興福寺 (こうふくじ) |
sm23398590
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藤原氏の氏寺であり、三面六臂の阿修羅像を所蔵していることでも有名。五重塔の高さ50.1mは京都の東寺に次いで日本で2番目に高い。日本遺産もある。 | |
| 春日大社 (かすがたいしゃ) |
sm11791968
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中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀る神社で、全国の春日神社の総本社。一の鳥居は気比神宮・厳島神社に並ぶ「日本三大鳥居」の一つ。 | |
| 元興寺 (がんごうじ) |
sm18764977
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前身は蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格仏教寺院である法興寺。平城京遷都に伴って移転し、東大寺や興福寺と並ぶ大寺院として栄えた。 | |
| 薬師寺 (やくしじ) |
sm23398096
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天武天皇が藤原京に建立し、後に現在地に移転した。過去の火災で多くの建物が失われており、現存する奈良時代の建物は東塔のみ。 | |
| 唐招提寺 (とうしょうだいじ) |
sm23398279
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中国・唐出身の僧鑑真が建立した寺院。鑑真は日本の仏教者に戒律を授けることを決意し、6度目の渡航にしてようやく来日。その後晩年を過ごした寺院である。 | |
| 平城宮跡 (へいじょうきゅうせき) |
sm22885809
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平城京の北端に置かれた大内裏跡。平安京への遷都以降は農地となっていたが、約1100年も経った明治時代に遺構が発見された。現在では建造物の復元計画が進行中である。 | |
| 春日山原始林 (かすがやまげんしりん) |
sm10122582
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春日大社の神域として古来より狩猟や伐採が禁止されている。極相に達した原生林が市街地の近くに残っていることは極めて珍しいという。 |
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最終更新:2025/12/18(木) 02:00
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