『建設巨神イエオン』とは、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場した、サンライズのロボットアニメ『伝説巨神イデオン』のパロディ劇中作品である。
『キャラクター商品注文機』(小学館てんとう虫コミックス28巻収録)の回に登場する。
作中ではスケッチブックとしての登場なので、コミックかアニメか特撮かは特定出来ない。
描かれているロボットは、肩部と腰部にイデオンの雰囲気を感じることができる。
両手にのこぎりとトンカチ、頭部に鉢巻という斬新なデザインで読者に強烈な印象を与えた。
当時、イデオンのコミカライズは『冒険王』(秋田書店)や『コミックボンボン』(講談社)で行われており、『コロコロコミック』(小学館)で連載されているドラえもんでの登場は、『ドラえもん』だから許される珍事当時パロディや著作権管理に対して大らかだった時代性故と言えよう。
なおイデオンの原作の結末ないしスパロボでの追加される敗北条件などからわかる通り、イデオンは建設の「け」の字もない、もはや破壊の権化すら生ぬるいようなシロモノである。
そんなシロモノに大工の意匠を加え「建設巨神」なんてパロディを見たら、これもひとつの「スタイリッシュ不謹慎」と言っていい、あらためて藤子先生はブラックユーモアも大好物かつ得意分野であることをわからせてくれる片鱗のひとつとも言える。
他にも、『ドラえもん』は作者藤子不二雄の趣味を反映してかロボットアニメやSF映画のパロディが多い。
『イメージガム』(小学館てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』4巻収録)の回では、思い通りの物を作れるフーセンガム「イメージガム」を使ってのび太が「デブラム」という巨大ロボを作る。上記のイエオンと違いさほど似てはいないが、時期的に(雑誌での初出は1983年)『太陽の牙ダグラム』が元ネタかと思われる。
1984年連載開始の『ドラえもんのび太の宇宙小戦争』及び同名映画では、『スターウォーズ』の大々的なパロディをおこなっている。
また、『天井うらの宇宙戦争』(小学館てんとう虫コミックス19巻収録。初出は小学館の雑誌『小学四年生』1978年9月号、その際の題名は『スペース・ウォーズゲームセット』)の回ではさらに直接的な『スターウォーズ』のパロディが登場する。レイア・オーガナ姫みたいな「アーレ・オッカナ姫」、R2-D2みたいなロボット「R3-D3」、ダース・ベイダーみたいな敵「アカンベーダー」、ストームトルーパーみたいなその部下、など。
1985年連載開始の長編漫画『ドラえもんのび太と鉄人兵団』及び同名映画ではトリコロールカラーの『機動戦士Zガンダム』のモビルスーツ『百式』のパロディ巨大ロボット、『ザンダクロス』が登場する。
2020年5月23日に放映されたアニメのエピソード「キャラグッズを作っちゃえ!」では、「測量戦隊キラメジャー」という戦隊ヒーローに差し替えられている。『魔進戦隊キラメイジャー』のパロディと思われる。
掲示板
60 ななしのよっしん
2025/05/07(水) 01:09:06 ID: mhgkq0/1F7
1983年のアニメ『キャラクター商品注文機』のぶドラ版では
イエオンはどこぞの伝説巨神同様、全身赤で、頭だけ白のロボットとして描かれていた
しかし原作漫画(TC28巻など)では胸部などは網トーン、腕・腹などは白抜きで描かれており(関連動画1本目のサムネ参照)
関連静画のMMDモデルのような色分けであることがわかる
61 ななしのよっしん
2025/06/01(日) 18:27:35 ID: LKfV1boDgj
これF先生本人じゃなくてアシスタントが出したネタらしいね。
まあF先生はそのままOK出してしまったわけだが…
62 ななしのよっしん
2025/06/02(月) 00:07:21 ID: RV/jGVg5ep
>>60
鉢巻と工具以外本家とほぼ同じデザインかと
思っていたがよく見ると結構違うんだな
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最終更新:2025/12/06(土) 05:00
最終更新:2025/12/06(土) 05:00
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