引き撃ち 単語

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ヒキウチ

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引き撃ち(または退き撃ち)とは、「後退しながら、近づいてくる敵を撃つ」という行動す言葉である。ゲームプレイスタイルなどをして用いられる。

概要

「遠距離武器の性が、敵よりこちらの方が高い」などの理由から「遠距離であれば有利に戦える」という状況で、敵からの距離を保ちつつ相手に遠距離攻撃を行う……というプレイスタイルすことが多いか。

ただし「引き撃ち」という言葉自体に「遠距離から」という含意はないので、近距離から撃っていても後退しつつ撃っていれば引き撃ちではある。

「引き撃ち」ではなく「退き撃ち」と書かれることもある。「引き撃ち」だと「敵を引きつけながら撃つ」というイメージ、「退き撃ち」だと「後退・退却しながら撃つ」というイメージが強くなるかもしれない。

敵が大量にワラワラ現れてくるタイプの作品であれば、「大量の敵を引き連れて撃ち続ける」という状態にもなりやすい。その場合は「引き」には「引き連れる」という意味合いも出てくるかもしれない。

もちろん、日本以外のゲーマーも類似の戦法は取るので、この戦法を外国語もあるよう。オンラインゲームLeague of Legends」などの一部のゲームにおいて、「引き撃ち」に相当する戦法を英語で「kite」(カイト。直訳すると「凧」)や「kiting」(カイティング。直訳すると「凧あげ」)と呼ぶそうだ。

ここを読んでいるあなたも、なんらかのゲームで「引き撃ち」をしたことがあるかもしれない。あなたの引き撃ちはどこから?

不明な起源

たくさんのゲーマーが使用している言葉である割に、「いつ頃から発生して、どのように定着した言葉なのか?」が今一つわからない言葉である。Google検索で日付定を用いて探してみた範囲では、「2003/12/07」との日付表示がある以下の記事が「引き撃ち」という言葉が検索ヒットする中で最古のものだった。

これはゲームアーマード・コアシリーズに関する記事で、「近接距離から火炎放射器引き撃ちすればそんなに難しくはないですが」という文章が確認できる。この記事中で「ちなみに引き撃ちというのは……」と説明されてはいないので、この2003年12月の時点では既に「引き撃ち」という言葉は書き手の中では「説明不要の、読み手は知っていると想像できる言葉」とみなされていたものと思われる。

Google検索は古くて消えてしまったページヒットしなくなるし、そもそも掲示板の書き込み等は消えてしまっていなくてもGoogle検索で見つからないことは多い。このページよりももっと以前から使われていた言葉であるとは思われる。

書籍などで用いられている例を探しても、Googleブックスではこの2003年12月の例以前の使用例はヒットしない。ヒットするのは、和歌などの古い言葉で「引き攀ちて」と書いてあるものを文字認識が「引き撃ちて」と誤読み取りをしているもの、あるいは「引き金を引き、撃ち砕いた」とか「兵を引き、撃ちて之を殺す」などの「引き」と「撃ち」が連なっているだけのものばかりだった。国立国会図書館デジタルコレクションでも似たようなもの。

「実際の戦争の用語として元々『引き撃ち』というものがあり、それがゲームにおいても使われるようになった」という起も想定していたが、書籍に全く登場しないのであれば、この可性は薄そうである。

ゲーム歴史に詳しい方、あるいは「今でいうレトロゲームが新品だったころからゲームしてるぜ!」といった方、「引き撃ち」という言葉がいつから存在したのか、起は何なのかなど、ご存じだったらこの記事に情報提供してくださいね

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