アーマードコアとは、フロム・ソフトウェアが製作している戦闘メカアクションゲームシリーズ、及びそれらに登場する機動兵器の名称である。
機体のパーツの自由な組み換えによって自分だけの多彩な戦闘メカを操作することができるロボットアクションゲーム。
シリーズとしての歴史はプレイステーション初期の1997年から始まり、2022年の7月10日で生誕25周年を迎えた。据え置き機では『アーマード・コアⅥ ファイアーズ・オブ・ルビコン』で16作目を数え、単一のメカアクションゲームシリーズとしては異例の長期展開シリーズになっている。
2009年7月よりフロム・ソフトウェアのPortableシリーズにて、過去作品であるAC3、AC3SL、ACLRの3作品がPSPに移植され発売された。初期3作は、Playstation Networkのゲームアーカイブスでも購入可能である。
余談だが、メーカーのサイトなどでも確認できる通り、本来は「アーマード・コア」と表記すべきなのだが、中黒が無い状態で表記されることが多い。
タイトル | 発売 | ハード | 検索タグ |
---|---|---|---|
初代系 | |||
アーマード・コア | 1997年 | PS | 初代AC |
アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ | 1997年 | PS | ACPP |
アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ | 1999年 | PS | ACMOA |
2系 | |||
アーマード・コア2 | 2000年 | PS2 | AC2 |
アーマード・コア2 アナザーエイジ | 2001年 | PS2 | AC2AA |
3系 | |||
アーマード・コア3 | 2002年(PS2) 2009年(PSP) |
PS2 PSP |
AC3 AC3P |
アーマード・コア3 サイレントライン | 2003年(PS2) 2009年(PSP) |
PS2 PSP |
AC3SL ACSLP |
NX系 | |||
アーマード・コア ネクサス | 2004年 | PS2 | ACNX |
アーマード・コア ナインブレイカー | 2004年 | PS2 | ACNB |
アーマード・コア フォーミュラフロント (PSP完全版:インターナショナルも有) |
2004年 | PSP PS2 |
ACFF |
アーマード・コア ラストレイヴン | 2005年(PS2) 2010年(PSP) |
PS2 PSP |
ACLR ACLRP |
4系 | |||
アーマード・コア4 | 2006年 | PS3 XBOX360 |
AC4 |
アーマード・コア フォーアンサー | 2008年 | PS3 XBOX360 |
ACfA |
V系 | |||
アーマード・コアⅤ | 2012年 | PS3 XBOX360 |
ACV |
アーマード・コア ヴァーディクトデイ | 2013年 | PS3 XBOX360 |
ACVD |
VI系 | |||
アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン |
2023年 | PS4/PS5 XBOX ONE XBOX X/S Steam |
AC6 |
舞台設定はAC・ACPP・ACMOA(初代系)、AC2・AC2AA(2系)、AC3・AC3SL(3系)、ACNX・ACNB・ACLR(N系)、AC4・ACfA(4系)、ACV・ACVD(V系)、ACⅥ(Ⅵ系)と言った感じで区別されている。このうち、ACFFは異種扱い。PSP版AC3P・ACSLPは3系、ACLRPはN系に属する。
系列ごとに世界観や基本システム、操作フィーリングが変更されるが、全体的に難易度は高め。初心者は各系列の第一作から遊んでいくことをおススメしたい。救済処置がある初代か2、難易度が全体的に低い3、ユーザビリティを大幅に改善したⅥが新規参入作としておススメされやすい。またはシンプル操作があるACfAも一興。
もともと難易度が高いシリーズなので、アクションゲームが苦手な人は最初に触れる作品を慎重に選ばなければ投げ出す原因になりやすい。アナザーエイジやラストレイヴンなどは間違っても選ばないように(難易度の問題もあるが、その系統の前身作品からプレイする事でデータコンバートや追加パーツというプラスもあるため)。
現状最大の問題は、PC版が展開されておらず、Xboxの後方互換機能にも対応していない、Ⅵ以前の作品を遊ぶ手段が限られてしまっていることだろう。
フロム・ソフトウェアがキングスフィールドシリーズで培ったプレイステーションでの製作ノウハウをフルに投じて製作されたのが第一作目にあたる。
特に初代は、プレイステーションという限られた制約の中、複数のステータスを考慮しながらパーツ単位で改造してゆくという、「ロボット構築シミュレーション」という性質と、ステータスが正しく反映されたロボットがスピーディに動く完成度の高い「3Dロボットゲーム」という性質の両方を内包しており、くわえて、豊富かつ充実したミッションや有名声優の起用など、一流の大ボリューム作品として、アーマード・コアが知られるきっかけを作った。
アクション面は独特で、画面に表示された四角形のサイトの中に敵を捉え続けることで敵をロックオンし、その間に偏差射撃を自動で行ってくれるという、FPS的な操作「サイティング」が用いられている。このサイティングを続けるために敵を追いかけながら、ブースト移動による敵弾の回避・位置取り、ブースト移動に伴うエネルギー消費量と残量の管理、状況毎の武器の扱い分けの判断などを同時に行う。
また、ACを自分独自のものに仕上げるためのアセンブル(カスタマイズ)も外装4項目、内装3~6項目、武装4~6項目という多くのカスタマイズ部分が存在し、それらが持つ各10項目近い大量のステータス情報の兼ね合いを見つつ構築するという必要もある。
以上が本作のアクションと特色である。それゆえに、アクション面、アセンブル面の両方とも知識・慣れが必要な、いわゆる「上級者向け」であり、敷居は高いとされる。しかし、それを乗り越えられた時の奥深さや楽しさは本物であり、一貫して上級者向けのままに作られたシリーズはなく、その点が独自性という意味で光っているといえる。
各作品は、世界観や時系列に差異はあるものの、どのシリーズも「国家という枠組が排除され企業の支配している世界」が舞台となっている。そしてプレーヤーは、企業の“汚れ仕事”を請け負う傭兵でありアーマード・コアというロボットを駆る専門職(レイヴン、リンクス)として、ゲームを進めてゆく。
それゆえに、愛機となるACの修理費・弾薬費はプレーヤー持ちで報酬から天引きされる形となる。よってミッションはあえて高価な装備を使わないという戦略が発生する“傭兵シミュレーション”という性質も存在している。
ストーリー性、シナリオなどは希薄なもので、(一部作品を除いて)プレーヤーは、メール・ニュース等から得られる世界情勢を傭兵という立場で傍観するいわば“歴史伝記”的な進行の仕方をする。
そして、キャラクターは数多く登場するものの、それらは全て通信における音声だけであり決して外見などは設定されていない。特にプレイヤーに関しては一切の個性が排除されており、様々なロールプレイを可能にしている。
二次創作、ことニコニコ動画ではMADが硬派な作品柄に反して非常に多い点もそのプレイヤーの想像に委ねられる部分が多いという性質が要因となっているといえる。
大まかに分けて初代~ACLRまでのAC(アーマード・コア)と、4~fAのネクストに分類される。
ここでは前者について記述する。後者については「アーマードコア・ネクスト」を参照。
AC(Armored Core)とは、本来作業用であったMT(Muscle Tracer)と呼ばれるロボットをコアと呼ばれる胴体パーツを中心に様々なパーツを取り付けることで汎用性を持たせ、それを戦闘用に特化させた機動兵器の総称である。
構造としては、人型の上半身に、二脚、四脚、逆関節、車両、フロートのいずれかの脚部を接続したものを基本フレームとし、ジェネレータ、ラジエータ、FCS、ブースターといった内装、加えて背部、肩部、両腕部に武装を装着する。
結果として、従来の兵器と比較し高い三次元機動性能を持ち、状況に応じ多様に変更可能な武装、脚部を擁する、圧倒的な汎用性を持った兵器となった。作中では事実上最も強い兵器とされており、AC一体による戦力効果は計り知れない。
もっとも、あくまで汎用性や戦術的側面から見た場合での『最強』であるので、MTや戦車などでも攻撃を加え続ければ容易に撃墜は可能である。
現代兵器と比較してACを考察している動画も存在するので、興味があれば視聴してみると面白いだろう。→こちら
プレイ動画・実況プレイ動画においては他のゲームタイトルと比較しても遜色ない充実ぶりである。
もともと、自由に機体が組めるゲーム性から、工夫次第で非常に多くのプレイスタイルを楽しめるゲームであるため、特定のパーツのみ使用するなどの縛りプレイや、ネタ機体(戦闘における性能を度外視した個性的な外見を持つ機体)でのお遊びプレイなどバリエーションに富む。
もちろん上級者によるやり込み動画や対戦プレイ動画も多数存在する。
プレイしてみようかと考えている方は、前述のとおり、それなり以上の難易度(更に取説が不十分というのもおなじみ)なので、wikiやニコニコ動画で操作面・アセンブル知識の予習をしておくことをお勧めする。
下記はレイヴンを対象にした動画。4以後の作品は『リンクス養成動画』タグを追って検索するとよいだろう。
なお、ニコニコ動画内でのアーマードコアの長編シリーズプレイ動画の元祖はこのなんとなく最初からアーマードコア3だと思われる。
プレイ動画を探す場合、シリーズのナンバリング(2ならアーマードコア2・AC2)やサブタイトル(ラストレイヴンの場合はラストレイヴン又はLR)でタグ検索し、マイリストを辿っていくのがおすすめ。
遊び方は人それぞれ。特にパーツ・カラーリングの充実した4系列で、他版権作品の再現機紹介動画が人気を得ている。
また、ロボットゲームというジャンルとしては異質と言えるほどMAD動画の数も多い。
基本的にはムービーシーンの繋ぎ合わせに作者が選んだ曲を合わせるという方式が通例となっている。
豊富な台詞音源を使った音声MADや、ニコニコ動画特有の手描きMADなど、ネタ系ジャンルも多く見受けられる。
コトブキヤより、1/72スケールのプラモデルシリーズV.I.(ヴァリアブル・インフィニティ)として発売されている。
キットはパーツ単位での組み換えが可能なのが特徴で、パーツが揃えばゲーム内での愛機を再現することも可能である。元デザインの複雑で細かいディティールを再現するために非常に細かくパーツ分けされており、そのため説明書どおりに組むだけでも色分けなどはかなりのもの(ただし武器は除く)。
反面、その細かさゆえにパーツの紛失、破損が起こりやすい。尖っているパーツは容赦なく尖っているため、時にはプラモではなく人間の方が破損することもある。
これらのことから、ガンプラに比べると組み立て難度がやや高く、スナップフィットではあるが一部のパーツには接着剤の使用が推奨される。とはいえ、基本的にはガンプラのMGクラスとそう大差はないので、興味があるなら尻込みせずに何か一つ組んでみることをオススメしたい。
掲示板
8747 ななしのよっしん
2024/08/25(日) 01:20:48 ID: TVjGcSgLIL
RIJの反応から、世界観と考察で盛り上がるファンと、キャラクターの方に先鋭化させるファンで二分化してきた感じだなぁ
まあ、公共配信の場なので、フロムの企業理念に反しないように可能な限り配慮してたんだろうが、その解説の仕方がどうにも火種になったみたいだ
8748 ななしのよっしん
2024/09/04(水) 16:12:29 ID: /bZ6Zl7xHn
すぐ対立構造の幻覚見出したりするのやめなー
対立構造作って勝手に人々振り分けるのは争い煽るのと同じで荒らしのやることだよ
8749 ななしのよっしん
2024/09/04(水) 18:29:05 ID: qOmKzN3G2L
ぶっちゃけ解説が叩かれてるのは、口汚いネタとかファン人気とか擦りすぎてまともにプレイ解説してなかった点ですしおすし
急上昇ワード改
最終更新:2024/09/10(火) 11:00
最終更新:2024/09/10(火) 10:00
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