新幹線リレー号とは、国鉄及びJRで運行されていた列車名である。
1982年の東北新幹線・上越新幹線大宮暫定開業の際に、新幹線始発駅の大宮駅と都内の上野駅を結ぶ列車として誕生した。両駅を途中ノンストップで結んでいたが、所要時間は途中の尾久駅・赤羽駅・浦和駅停車の東北本線や高崎線の普通列車と変わらず26分程度であった。
基本的に新幹線特急券を所持していない場合は乗車不可であった。
上越新幹線大宮開業後にはおよそ30分間隔のダイヤで運転されており、上野駅6番ホーム17分47分発・大宮駅7番ホーム01分31分発であった。ちなみに列車番号は120S+号数(11号なら131S)であった。
方向幕には上半分はオレンジ色で「新幹線連絡専用」、下半分は「上野←→大宮」と書かれていた。また、グリーン車はシルバーカーと名乗っており、優先席または新幹線のグリーン券を所持している乗客が利用できるようになっていた。
車両は主に新車の185系が使用されていて、東北新幹線が上野駅まで開業して新幹線リレー号が廃止された際に、185系は東北本線・高崎線系統の新特急草津・谷川・あかぎ・なすのや東海道本線系統の特急踊り子へと回された。
尚、列車名は「新幹線リレー号」であったが、駅の案内や時刻表などでは「新幹線リレー1号」「新幹線リレー26号」のように記載されていた。
定期便としては国鉄時代の東北新幹線上野発着になるまでであったが、2011年には4月12日から東日本大震災の影響で一部区間において不通となっていた東北新幹線の代替として福島駅~仙台駅間に新幹線リレー号を新幹線が復旧するまでの期間限定として臨時設定。白石駅のみの停車として485系・583系がリレー号に充当されていた。この処置は東北新幹線が復旧する2011年4月25日まで続けられていた。
なおこの手の列車はその後に九州新幹線や西九州新幹線等、端っこの駅から途中の駅までの末端区間側から新幹線が暫定開業した場合に「リレーつばめ」「リレーかもめ」等リレー特急として途中の駅から主要駅を結ぶ列車が設定されるケースが出てきている。このタイプの列車は「新幹線リレー号」と違い新幹線特急券を所持してなくても利用できる(というか新幹線リレー号と違い既存の特急を新幹線+リレー特急にしているのでそうしないと利便性が落ちる)・運転区間が長い等性質は違うが、新八代・武雄温泉等途中駅で必ず新幹線に接続し、しかも同一ホームで乗り換えられるという「新幹線リレー号」の進化版といった感じである。
なお北陸新幹線敦賀延伸開業で「サンダーバード」「しらさぎ」の運転区間が敦賀~大阪・敦賀~米原・名古屋に短縮になり、基本的に全便北陸新幹線「つるぎ」と接続する形になっているが、誤乗を防ぐためか名前はそのままになっている。(事実上リレーつるぎ状態ではあるが)
1982年6月 東北新幹線大宮開業のダイヤ改正で上野~大宮間に新幹線リレー号が下り13本・上り14本設定される。
停車駅は上野 - 大宮
1982年11月 上越新幹線大宮開業のダイヤ改正で下り28本・上り29本に増発。
1985年3月 東北新幹線上野開業のダイヤ改正で新幹線リレー号廃止。
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最終更新:2025/12/13(土) 06:00
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