林昌勇とは (イムチャンヨンとは) [単語記事]

林昌勇（イム・チャンヨン）とは、韓国出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

OB
林昌勇
基本情報
国籍	韓国
出身地	光州広域市
生年月日	1976年 6月4日
身長体重	180 cm 80 kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	1995年
経歴
光州眞興高等学校ヘテ・タイガース(1995年-1998年) 三星ライオンズ(1999年-2007年) 東京ヤクルトスワローズ(2008年-2012年) シカゴ・カブス(2013年) 三星ライオンズ(2014年-2015年) 起亜タイガース(2016年-2018年)
国際大会
代表ﾁｰﾑ	韓国
五輪	2000年
WBC	2009年、2017年
プロ野球選手テンプレート

2008年、東京ヤクルトスワローズに入団。サイドスローから繰り出される150km/h超の速球が持ち味。

当初はセットアッパーとして期待されていたが、クローザー候補だった五十嵐が復帰早々故障しクローザーに。2008年は中継ぎの押本健彦・松岡健一・故障から復帰した五十嵐亮太とともに安定したピッチングを続け、押本→松岡→五十嵐→林というリレーがスワローズの勝利の方程式として確立されていた。夏場以降は疲労の蓄積からか調子を崩し打ち込まれることが多かったが、1勝5敗33セーブ・防御率3.00の成績を残した。

日本球界での活躍が認められ、第二回WBCに出場し韓国のクローザーを任される。決勝では10回表、2死2.3塁の場面でイチローに決勝点となる2点タイムリーを打たれ敗戦投手になってしまった。しかし準決勝までの登板4試合では無失点の好投、日本戦では2セーブをあげ韓国の決勝進出に大きく貢献した。

2009年前半は、当時の球団新記録となる20試合連続無失点を記録するなど大きな活躍を見せた。5月15日には明治神宮野球場で160km/hを記録。日本球界では歴代8位の球速である（2019年現時点）。

このような活躍からオールスターのファン投票でセリーグ抑え部門1位に選ばれ、韓国人プロ野球選手として初のオールスター出場を果たした。オールスターでは普段殆ど投げない95km/hのスローカーブを披露、ファンを沸かせた。

松岡、五十嵐と新ユニット「ツバめ組」を結成した（ツバめ組はこの3人だけでなくヤクルト救援陣の愛称になった）が、五十嵐の退団により解散も噂されている。

前半戦終了時、防御率は0点代だったが昨年同様疲労による影響か夏場から調子を落とし打ち込まれる場面が多くなった。一時はCS進出確定的と言われていたヤクルトだが、前半戦大活躍だった林の不調に加え主力選手の故障などが相次ぎ8月 9月は大きく負け越し、終盤は広島・阪神と泥沼の3位争いが起こった。不調で登板機会も前半に比べ減少した林だが、CS出場が掛かった阪神戦ではセーブをあげヤクルトのCS出場を確定させた。

CS第1ステージの第1戦にも登板しセーブを記録したがチームはその後2連敗し第2ステージ進出はならなかった。最終的に5勝4敗28セーブ・防御率2.05と前年より良い成績を残した。

2012年もヤクルトでプレーすることが決まり、更なる活躍が期待されたが調整が遅れ開幕に間に合わず。

5月に復帰したものの6月に抹消、右肘靭帯損傷と診断され手術を受ける。復帰が待ち望まれていたが全治1年という状態の深刻さもあり退団が決定。本人は現役続行を希望していたところ、シカゴ・カブスからオファーがあり契約。

2013年 9月にメジャー昇格し、6試合に登板。9月7日には元同僚の青木宣親と対戦した。

2014年、カブスとマイナー契約を結んだが、3月に放出されFAとなり、三星ライオンズに復帰。2015年には最多セーブを記録した。しかしオフにはマカオにおける不法賭博の嫌疑がかかり退団。半年間の出場停止処分等を経て、2016年には古巣・ヘテの後身にあたる起亜タイガースへ復帰した。2017年には第4回WBCに出場するも、第1ラウンドのイスラエル戦では敗戦投手となり、チームも敗退した。2018年オフに起亜タイガースから自由契約となり、2019年 3月に引退を表明した。