犬飼伊介とは (イヌカイイスケとは) [単語記事]

犬飼伊介とは、原作：高河ゆん・作画南方純の『月刊ニュータイプ』連載漫画『悪魔のリドル』に登場する架空のキャラクターである。

概要

出席番号2番。走り鳰と同日に黒組に編入してきた女性暗殺者。男のような名前で、一ノ瀬晴も顔を見る前は男だと思っていた。バストサイズは不明明かされていないが「最大」と記されており、黒組生徒中最も凄いプロポーションの持ち主。

ヘソ出し谷間出しの服を着ている、常にセクシーで強気な美少女。ムカつくことがあるとすぐイラついたことを口に出し、同部屋となった寒河江春紀にいきなり様付けにするよう要求するなどしている。学校生活に対してはまったく興味が無く、授業中は終始寝るかやる気のない態度を採っており、テストでは名前だけ書いてあとは白紙のためクラス最下位の点数である。黒組演劇『ロミオとジュリエット』でもやる気が無さそうであり、暗殺関係にしか興味が無いようである。

家族の事はとても大切に思っている。それ以外の人間の事はどうでもよく、人を殺す事もなんとも思っていない。暗殺者としては完成された性格であると言えよう。

黒組参加の経緯

犬飼伊介とは、彼女の本当の名前ではなく、育ての親である犬飼恵介によって名付けられた物。コメント欄等ではよく間違えられるが、「犬飼伊助」ではなく、「犬飼伊介」である。
元々彼女は実の母からネグレクトを受けており、それが原因で弟は死んでいる。たまたま隣室だった犬飼恵介によって命を助けられ、彼によって暗殺者として育てられる。素手とナイフを使った近接戦闘を得意とする。毒霧？何の事かな？
恵介は同性愛者であり、一般人のパートナーがいる。伊介は恵介をママ、パートナーの方をパパと呼んでいる。
望む報酬は「両親の老後のために別荘を建てる金」。オリエンテーション前にターゲットである一ノ瀬晴を暗殺しようとするが、晴と同部屋だった兎角に妨害され返り討ちに遭う。しかし、彼女が暗殺経験が無く、暗殺をしようとすると身体が震えトドメを刺せない「呪い」を持った体質だったため(伊介曰く暗殺処女」)、死ぬ事無く脱出し、その後も黒組に残る。なお晴の暗殺はルールに則って行わなければルール違反となるため、この時点で晴を暗殺していた場合、彼女は報酬をもらえなかった。

家族を大切に思う・報酬が家族のための金という共通点があるためか、春紀の事はそれなりに心配していた様子で、彼女が暗殺を決行しようとした際には寂しそうな表情をしていた。公式によればこの時点で春紀と組まなかったのはまだ時期尚早と考えていたからとの事。

その後は目立って動きを見せていなかったが、7話では黒組のシステムに疑問を持つ様子が見られ、8話で自分の予告票に番場の名前を書いて暗殺を開始した。さらに望む報酬が無い番場真昼と手を組み、兎角を晴から分断して、暗殺経験が無く無意識に急所を避けて攻撃しているという兎角の弱点を知る強みを最大限に生かして戦いを挑んだ。一時は戦闘能力に勝る兎角に押されるが罠に嵌め高所から転落させ、殺したと確信する。
さらに、真昼の過去も調べ上げており、真昼が晴を殺そうとした所をトラウマを付いて真昼を気絶させ、漁夫の利を得ようとする。しかし、兎角が死んだと思い込んだ事が仇となり、晴を殺すまであと一歩の所で過去を乗り越えた兎角の逆襲を受け敗北。そのまま首を絞められて気絶し脱落となった。
敗北後、英純恋子に「慰め」を意味するアイスランポピーの花を置かれ、第10話の机の上には「愛を信じる」を意味する赤いカーネーションが飾られていた。

8話は、2人が同時に予告票を出して襲撃するという形をとった事もあり、誰も退場していない。そのため、番場が負けていないのにCD デビューし、伊介は9話でＣＤデビューとなった。

原作における犬飼伊介

特に大きな設定の変更はなかったものの、ロミジュリ回で番馬が照明を露骨に嫌がっている場面が見受けられたため、伊介がそれを利用して番馬を戦闘不能に追い込む場面の伏線と取れる描写がしっかりとなされている。
また、過去のトラウマが蘇って戦闘不能になった番馬を蹴りで気絶させる場面はカットされている。
アニメ同様鳰にカーネーションを用意されていたが、彼女はそれを「マザコン」という意味で置いたらしい。純恋子からは「母への愛」という意味だと訂正されている。