ここではクトゥルフ神話作品において「Watcher」または「Watchers」と呼ばれる諸存在について記述する
作品の原題は『The Thing on the Doorstep』。執筆1933年、発表はウィアード・テイルズ1937年1月号、邦訳はラヴクラフト全集第3巻
に収録。
悪の魔術師が犠牲者を監禁していた場所の一つが「まったく冒涜的な場所、暗い領域がはじまり、監視するものが門を固めている不敬極まりない場所」[1]だった。
犠牲者は自由になっている時に必死に窮状を訴えかけるのだが、余りに状況が非現実的すぎる上に本人が錯乱していて話が意味不明なので、親友にすら信じてもらえなかった。
この存在が何なのかは全く不明だが、英語原文が単数形なので、おぞましい怪物その他もろもろが潜む場所をただ1体で封鎖していたことになる。ちなみにおぞましい怪物とはショゴスのこと。犠牲者さんがシュブ=ニグラスに慈悲を請うのも無理はない。
H・P・ラヴクラフトのアイデアメモを使ってダーレスが書く体裁の、いわゆる「死後合作」の一つだったが、完成させる前にダーレスご本人が死去。その後出版された「死後合作」集の題名
に使われている。
ゼカリア・シッチンの唱えた「ネフィリムは宇宙人だったんだよ説」を、ドナルド・タイスンがクトゥルフ神話の創作用設定として再構成したもの。
ゼカリア・シッチンについてはWikipedia記事があるほか、ニコ百ではニビルの記事で少し触れられている。要するにトンデモ科学研究者である。
『~アルハザードの放浪』の原題は『Necronomicon: The Wanderings of Alhazred』で、邦訳
は2004年に刊行された英語版
を定本としている。
タイスン設定では、グリゴリ・ネフィリム・バベルの塔などはイスの大いなる種族の新機軸時間転移計画の顛末が伝説となって伝わったものということになっている。
この作者には何らかのこだわりがあるらしく、グリゴリの名称をそのまま使うのではなく語源である見張る者(γρήγοροι)を英訳したWatchersの名で表記している。彼の未訳解説書『The 13 Gates of the Necronomicon: A Workbook of Magic』
においてもこれに準じていた。
この計画はジグラット型の時間移動ゲートが事故を起こし、放射線により見守るもの達の関係者が全滅したことで放棄された。恐らくイスの大いなる種族の主流派は昔ながらの精神転移を使うやり方に戻ったものと思われる。
同名の未訳シナリオが初出。後に出版されたモンスター図鑑では「バイユーの」の部分は省略されるのが通例になっている。
シナリオ作者はマーク・イーリー(Mark Eley)、収録されたシナリオ集は『Dwellers in Shadow』
。これはクトゥルフ神話TRPG第5版向けとして1996年にTriad Entertainmentsから刊行された。時代設定は1920年代。
事件の背景は、
西インド諸島部族民「祭器さま、祭器さま、村を襲ってあなた様を分捕り、俺たちをさらってこの船倉に閉じ込めたスペイン人どもに罰をお与えください」
祭器「じゃあお望み通り、今この船が停泊しているルイジアナの沼地から魔物を呼び出して、お 前 ら を 含 め た 全員をぶち殺してアンデッドに変えてやんよ(^^)」
この祭器が元々は深きものどもからもらったもので、しかも自意識を持っていたのがまずかった…
バイユー(bayou)とは、アメリカ南部で見られる川とも沼ともつかない地形のことで、湖や湾であっても沼っぽい場所がこう呼ばれることがある。ルイジアナ州を中心に入植したフランス人がミシシッピ川の三角地帯を見て言い始めたのが語源とされる。
ゲーム『マッド・シティ』の湿地帯や、小説『クトゥルフの呼び声』でルグラース警部が大捕物を行った沼沢地は、作中で呼称されてこそいないが典型的なバイユー地形である。ただこの怪物自体は魔術的・超自然的な存在だと考えてよいだろう。
監視するもの(Watchers)はクトゥルフ神話の神性たちに雇われて監視、守護を行なう大きなヒルの姿をした奉仕種族である。
その姿は分厚くぬらぬらした黒い皮膚が膨れたヒルの体を覆っており、開かれた口にはギザギザした歯が並んでいた。目はないが感覚器官はあるようで体から生えた3本の触手を用いて獲物を探し貪り食うという。
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最終更新:2025/12/06(土) 14:00
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