評価されない項目ですからね とは、ライトノベル『魔法科高校の劣等生』の台詞。
メディアミックスの際「学校では~」や「この学校では~」と台詞が付け足されており、主にそちらが使われる事が多い。
1巻”入学編”生徒会副会長:服部刑部少丞範蔵との模擬戦後の主人公:司波達也の台詞。
前提として舞台となる学園では入試の成績により〈一科生〉と〈二科生〉という組み分けがされており、二科生はウィード(雑草)という隠語で劣等生として半ば差別的な扱いもされていた。
司波達也も実技試験の能力の低さから二科生に入っており、”相手の発動前の魔法が解る”という特異技能から風紀委員に推薦されるが、「学校の治安維持に努め時に荒事も担当する役職は〈二科生〉には務まらない」と服部から訴えられる。しかし、そのとにかく兄の達也をsageる訴えにキモウト妹:司波深雪が感情的に「誰にも負けない」とまで言ってしまい、服部に「身内びいき」と諭されてしまう。
実際そういう面もあり、また常識的には当然嘘をついてると言われてもしかたない事から達也は「深雪が悪い」としつつも、服部の自覚無しに煽る様な諭し方が結果的に深雪に大恥を掻かせている状況から兄として「誰にも負けない」という言葉を証明する為に達也は服部に模擬戦を提案し、服部もそれを承諾する。
〈一科生〉と〈二科生〉の最も大きな差であり現に達也も〈二科生〉の更にクラスの下から数えた方が早い”魔法を発動する早さ”の違いから勝敗は明白と見られていた。が、結果は〈二科生〉である達也の秒殺であった。
達也がそのタネ明かしをした際に周囲はそれを実行するにはズバ抜けた能力が必要であると指摘しつつもそれを持っている事を理解し始めた所で達也は
「多変数化は処理速度としても演算規模としても干渉強度としても評価されない項目ですからね」
と、自分の特技が学校の実技試験で評価される項目から外れている事を嘯くのだった。
『魔法科』の事を少しでも知っているならばお兄様こと司波達也のその後の作中での無双っぷりから「イヤミか貴様ッッ」と叫びたくなるが、
状況的に妹の恥を清算する為 周囲、特に気絶したフリをしていた服部に実力をわからせる模擬戦&解説であり、この台詞は原文でも「肩をすくめる」「嘯く(豪語する。)」「シニカル(皮肉)」と表現されているので意図的にイヤミとして書かれている。
しかし、達也はそもそも学校の実技試験の内容(とそれと類似した国家ライセンス評価基準)に大して不満を持っているわけでは無く、特に干渉力と処理速度の低さは事実で自身もそれを恥じている。その為、風紀委員への推薦も乗り気ではなく、服部の訴えも彼自身は受け入れていた。ついでに真の実力は隠しておかなければならない事情もあった為、心情的には自慢という面は薄いだろう。
小説では淡々した雰囲気だが漫画版では微笑+汗という表現で自虐的な面が強くなっており、アニメ版では微笑という程では無いやわらかめの顔でこの台詞を持って「妹の恥の清算」という目的を達成した安堵の面が強い…気がする。
もっとも意図的なイヤミとして書かれている為、演技としてのドヤ顔な部分と妹に自己破滅型と称される性格からガチドヤ顔の部分もありそうだが。
「〇〇は○○では評価されない項目ですからね」という形に○○には主に特定技能や一般的にプラス点とされる物を入れ、○○には国や学校、オンラインゲームなど特定のコミュニティを入れて使うのが一般的。元文よろしくいい意味でも悪い意味でも使えるので汎用性が高い。
場合によっては「評価される項目ですからね」と改変する事もできる。
漫画『ヒストリエ』の台詞である「まあ......おまえじゃわからないか この領域の話は」のコラ画像は漫画版におけるこの台詞のシーンが使われている。なお、概要の通りこのシーンでは達也の説明により周囲の人間はちゃんと仕組みを理解している。
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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