谷口信輝とは (タニグチノブテルとは) [単語記事]

谷口　信輝（たにぐち　のぶてる）とは、日本のレースドライバーである。。愛称は「NOB」(えぬおーびー)。

概要

1971年、広島出身。
もともとは走り屋で、20代前半からはビデオ Optionの「いかす走り屋チーム天国」で見事なドリフト走行を見せ、その後審査員を務める。後にプロ化した「D1グランプリ」にも出場し、第1回大会で優勝した。
その頃からアマチュアレーサーとしてアルテッツァレースなどに参戦。鈴鹿のデグナーで3速クラッチ揉みをやっていたなど、ドリフト上がりのテクニックを使いながらも謎の速さを見せつけていた。

その後、プロのレースドライバーとして活動するようになる。
ただ、ずっとドリフトで遊んでいたこともあり、デビューが30台となってしまった事を「勿体無い」とされることもある。某ドライバー曰く「デビューがあと10年早かったらGT500にも乗れてた」
2001年からスーパー耐久、2002年から全日本GT選手権（現：SUPER GT）に参戦する。
スーパー耐久では、クラスN+で1回、ST1クラスで4回のシリーズチャンピオンを獲得し、同選手権ではGT500や海外レース参戦者が認定されるプラチナドライバー枠(ST-Xクラスで乗車制限が課せられる枠)に、唯一それらの経験無しに特別認定されるというある意味殿堂入りドライバーとなっている。
主戦場であるSUPER GTでは通算12勝でドライバーズチャンピオンを2回獲得している。
SUPER GTにおいては、何度もチャンピオン争いをするも惜しくも逃すことが多かったが、参戦10年目となる2011年に悲願のチャンピオンを獲得した。

2011年からは、SUPER GTでグッドスマイルレーシングに移籍、番場琢とともに、初音ミク BMW Z4を駆る。
第3戦セパンでは、予選でチーム初のポール・ポジション、決勝ではチームに初優勝をもたらした。
さらに第6戦富士、第8戦もてぎでもポール・トゥ・ウィンを飾り、ドライバーズおよびチームチャンピオンを獲得した。

2012年はパートナーが番場琢から片岡龍也に変わり、第2戦富士で優勝するも、周りのマシンとの性能差とBOPに悩まされシーズン5位に終わっている。
2013年は第6戦富士、第7戦オートポリスで優勝するが、結果として第5戦鈴鹿での失格が響き、ランキング3位に泣いた。
2014年はチーム名が「GSR & Team UKYO」となり、新規チーム扱いでの参戦になった。
第1戦岡山、第2戦富士でGT史上初の開幕2連勝を達成。11号車ゲイナーとの熾烈なチャンピオン争いを制し3年ぶりにチャンピオンを獲得した。
SUPER GT以外にも、2014年はD1GP、86&BRZ レースに参戦、86&BRZ レースではシリーズチャンピオンを獲得している。
※SUPER GTの詳しい成績はグッドスマイルレーシングのページを参照してほしい。

余談
・2011年、(当時)ストレートの速い「初音ミク BMW Z4」を駆って先行逃げ切りを得意としたため、解説の由良拓也氏がそのドライビングから『お先に失礼ジジイ』と命名した。2012年以降は廻りが速くなったせいで、ストレートだけGT 250と揶揄される車になっていたが。
・自身も語っているが、負けず嫌いで有名である。
・得意な路面コンディションはちょい濡れ状態でのスリックタイヤ走行(びっくりするぐらいにツルツル滑る)。普通に走っても十分に速いのだがちょい濡れになると更に速さを発揮する。曰く「俺はタイヤ滑っても怖くないんで」。
・GSRのニコ生では、普段はあまり見ることのできないお茶目な一面も見せてくれるので是非一度見ていただきたい。
・愛車のチューニングに定評があり、GT+の企画「愛車自慢コンテスト」に86で出演し、優勝している。
ちなみに、2014年の同企画では相方である片岡龍也のJZA80型スープラが優勝している。
ハチロクマニアでありシルビアマニア。走り屋時代からAE92の4A-GZE換装のAE86というマニアックな物に乗っていたり、S15を同時に3台持つほどのアナーキーっぷりを発揮していた(現在は2台売却してしまった模様、最後の1台はOption誌上にてフルレストア計画が連載中)。
またプロドライバー初期時代にセカンドカーとしてマニュアルトランスミッションのJZX 100 マークII(+2JZ-GTEスワップ+タービン換装+T&Eフルエアロ)に乗っていたので、どこがセカンドカーだよ！と突っ込まれた事も。
現在の愛車は86、エルグランド、レクサスLSなどとされている。

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