釧網本線とは (センモウホンセンとは) [単語記事]

釧網本線（せんもうほんせん）とは、JR北海道の路線である。

概要

釧路市の東釧路駅（ただし、全列車が根室本線釧路駅に直通）と網走市の網走駅を結ぶ地方交通線。全線非電化・単線。1989年にJR標津線が廃線となった後、現存する中では日本最東端の地方交通線である。

「本線」ではあるが、国鉄時代に優等列車は廃止され、貨物輸送も2002年廃止、快速列車も2024年 3月に廃止。2024年現在は普通列車が運行されているのみである。

沿線には釧路湿原や知床半島、温泉街など観光資源が多く存在し、後述の通り、観光利用を意識した臨時列車も多く設定されている。

2024年 3月ダイヤ改正時点の本数による。

網走駅～釧路駅を通し運転する列車が、普通列車が4往復（うち1往復は「しれとこ摩周号」）設定されている。
- 2024年 3月16日のダイヤ改正までは快速「しれとこ摩周号」が設定されていたが、同改正で愛称付きの普通列車に格下げされた。
他に網走口・釧路口での輸送列車として、網走駅～知床斜里駅に2往復（1往復は緑駅まで運行、網走方面の列車については石北本線の北見駅まで運行）、釧路駅～川湯温泉駅に2往復（ただし網走方面の1本は摩周駅止まり）が設定される。
臨時列車も主に網走口と釧路口で設定される。
- 網走口では、流氷観光のシーズンに「流氷物語号」を臨時運転する。もともとは客車+ディーゼル機関車の「流氷ノロッコ号」として運行されていたものの、ディーゼル機関車の老朽化もあって2016年 2月の運行をもって終了、翌シーズンより気動車を用いた「流氷物語号」に切り替えられた。
- 釧路口では、釧路湿原を眺めるのに適した列車として「くしろ湿原ノロッコ号」「SL 冬の湿原号」などの臨時列車を設定している。

2024年 3月現在の情報を示す。その他、臨時列車で様々な車両が入線する。

▲：一部停車　｜：通過または列車交換不可　◇：列車交換可能

全列車が普通列車。便宜上、根室本線の釧路駅も掲載する。

路線名	駅番号	駅名	■接続路線・備考	線路	所在地
釧網本線	A69	網走駅	■JR北海道：石北本線	◇	網走市
	B79	桂台駅		｜
	B78	鱒浦駅		｜
	B77	藻琴駅		｜
	B76	北浜駅		｜
	B75	(臨)原生花園駅		｜	斜里郡小清水町
	B74	浜小清水駅		◇
	B73	止別駅		｜
	B72	知床斜里駅		◇	斜里郡斜里町
	B71	中斜里駅		｜
	(B70)	南斜里駅	2021年 3月13日廃止	｜
	B69	清里町駅		◇	斜里郡清里町
	B68	札弦駅		｜
	B67	緑駅		◇
	B66	川湯温泉駅		◇	川上郡弟子屈町
	B65	美留和駅		｜
	B64	摩周駅		◇
	(B63)	南弟子屈駅	2020年 3月14日廃止	｜
	B62	磯部内駅		｜	川上郡標茶町
	B61	標茶駅		◇
	(B60)	五十石駅	2017年 3月4日廃止	｜
	B59	茅沼駅		｜
	B58	塘路駅		◇
	B57	(臨)細岡駅		｜	釧路郡釧路町
	B56	釧路湿原駅		｜
	B55	遠矢駅		｜
	B54	東釧路駅	■JR北海道：根室本線（根室方面）	◇	釧路市
根室本線	K53	釧路駅	■JR北海道：根室本線（帯広方面）	◇	釧路市