電車男とは、2ちゃんねるへの書き込みを基にした恋愛物語。2ちゃんねるの「カテゴリ雑談」に属する板の1つ「独身男性板(通称:毒男板)」で立てられたスレッド「男たちが後ろから撃たれるスレ」に投下された、とあるしがない名無しのひとり―後に固定ハンドルを名乗る―の書き込みを元に作られた物語のタイトル、およびその本人の事である。ちなみに、電車男自身は鉄道ファンでも何でもない。
「男たちが後ろから撃たれるスレ」とは、独身男性ユーザーのみが利用するというローカルルール(建前)の範疇において、スレ住民が「他板の他スレ(特にカップル板など)で盛り上がっている幸せそうなカップルのやりとりをコピペしてきて、それを眺めてみんなで欝になろう」という、非常に自虐的・後ろ向きな趣旨のpartスレッドであった。
このスレ内においては、よりイチャイチャ度の高い破壊力のある書き込みを投下することを「爆撃」、それらをマトモに精神に受けて欝気分に陥ることを「撃たれる」と表現するなど、戦争、それも圧倒的な負け戦を模した独自の表現が一種のお約束遊びとなっており、それ目当てにたむろする者もいて長期続くスレとなっていたのだった。
そんなスレでも、中には新たなキッカケを得て脈アリ報告をする者、結果再び玉砕して「無茶しやがって…」のAAを貼られる者、スレを卒業していく者など、撃たれて打ちひしがれているだけでなく攻める者も一定数は存在する。「電車男」は、2004年3月14日に投稿された、何の変哲もない>>731の名無しが投稿した1レスから始まった恋愛物語である。
731 名前:Mr.名無しさん 投稿日:04/03/14 21:25
すまん。俺も裏ぐった。
文才が無いから、過程は書けないけど。
電車内で、酔っぱらいに絡まれている所を割って入って助けようとした出来事が縁で知り合った、>>731(電車男)と助けられた女性のお話。男性側の視点が中心となっている。普通のお話と違う特徴として、匿名掲示板(2ちゃんねる)の人たちがアドバイスした内容も含めてひとつのお話となっている点である。
書籍化、舞台化、漫画化(5誌同時連載)、映画化、テレビドラマ化を果たした。
メディア展開は軒並み大ヒットし、2ちゃんねる文化、オタク文化が世間に広く知られるきっかけの一つにもなった。2004年、2005年の流行語大賞候補の60語にもノミネートされた。
2004年10月22日に単行本として新潮社から発売された。著者は中野独人(なかのひとり)となっているが、これは「中の一人」とかけたもので実際には存在しない。発行部数が100万部を超える大ヒットとなった。
2005年6月4日東宝系で公開。主演は山田孝之、エルメス役は中谷美紀。興行収入37億円。
2005年7月から9月まで毎週木曜日22:00にフジテレビ系列で放送された。主演は伊藤淳史、エルメス役は伊東美咲。平均視聴率 21.2%(関東地区)の高視聴率を記録した。ドラマ中で登場する掲示板は「Aちゃんねる」となっている。GONZOが制作したオープニングアニメの「月面兎兵器ミーナ」も話題となった。
メディアミックス展開により、独身男性板には電車男でその存在を知ったばかりのいわゆる「にわかファン」が溢れかえることとなり、当然ながら「独身男性」のくくりに明らかに入らない、見合わない層も大量流入。当該スレはおろか独身男性板全体が元の空気を取り戻すまでには実に長い期間を要した。
また、出来すぎた話であることから創作説も強く、他に全書き込みのうちR-18な流れを書籍化にあたり意図的に除外せざるを得なかったこと、書籍化において金はどこに行くのか、無償の書き込みで金を取るのかといった批判が多数あったことなど、反響の大きさがゆえに2ch側が受けた傷もまた大きくなってしまったのだった。
その辺の問題点ついてはWikipediaの考察が詳しい。
電車男ムーブメントはアニオタ史やインターネット文化を語る上で重要な転換点の一つでもある。
電車男、とりわけ強い影響力のあったドラマの影響により、宮崎勤事件以降「社会悪」の様に受け取られていたアニオタ文化は2005年頃から良い方向での評価が増え始め、それまで公では日陰の存在であったアニオタ文化の露出とカジュアル化が始まったのである。
マスメディアもこれ以降はアニオタ文化や2ch文化に好意的な特集が多々組まれることとなっていき、翌2006年のハルヒムーブメントとともに「萌え」の一般化と広範化の大転換点となったのである。
だがその一方で公での影響力が増したことによるアニオタの増長、萌えに対するモラルハザードなどの諸問題もこの頃から顕著となり始めたのである。
そういった意味で電車男ムーブメントは功罪ともに大きな文化の転換点であったと言える。
掲示板
208 ななしのよっしん
2024/05/02(木) 19:58:16 ID: M7EuaUH/+Q
>>206
その記憶はあってますね
ドラマ電車男はアニメではアカギゲームではナムコクロスカプコンが同時に浮かぶけど記憶違いじゃ無ければほぼ同期のはず
その辺からニュースとかでも今萌えブームとかメイド喫茶とか頻繁に取り上げられ始めてた記憶
もちろんこの電車男もニュースで取り上げられてた
秋葉原がオタクの聖地と呼ばれ始めたのもこの辺かもしれない
少なくとも98年くらいまでは普通の電気街だったかも
この作品の影響かどうかは断言出来ないけどこの辺からオタクの肩身の狭さが解放されたような気がする
それまでの世間のオタクの扱いなんて10万人の宮崎勤だし
209 ななしのよっしん
2024/05/12(日) 13:27:57 ID: jOvHwIsB9z
子供の頃に漫画アニメゲームに触れた人が大人になったのが大多数になったのも大きいと思う
210 ななしのよっしん
2024/05/13(月) 12:12:59 ID: xoSMylb6rd
そもそも2000年代と現在の書き込みの言葉遣いがずいぶん変わったなぁと思う。
昔は大人が書き込んでいるイメージ、
今は多様化はしたが大人は書き込まずROM専、書き込んでも一方向方式に移行しているイメージがある。
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最終更新:2024/12/02(月) 02:00
最終更新:2024/12/02(月) 02:00
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