E4系新幹線電車とは (イーヨンケイシンカンセンデンシャとは) [単語記事]

E4系新幹線電車とは、JR東日本のオール2階建て新幹線車両である。

概要

200系の老朽化による置き換え及びE1系投入後も増加する通勤需要に対応するために投入された。その先頭形状がどことなく700系に似ているがこれはトンネルドン対策の結果である。

E1系が12両編成であったのに対し、E4系は柔軟な対応と他形式との連結が可能なように8両とされている。16両編成時の定員 1634人は世界最大級を誇る。

最高速度は240km/h、VVVFインバータはIGBT。基本として上越新幹線（・東北新幹線）での運用だが、4編成では長野新幹線乗り入れが可能な編成もある（うち51・52の2編成は軽井沢まで、81・82の2編成は60Hz対応で長野まで入線可能）。
ただし、これは緊急手当て的なものであり、実際行うと様々な障害が生じる恐れがある為実際に乗り入れることはあまりない（例：乗客を多数載せた場合、碓氷峠を登れない可能性がある。軽井沢以北に乗り入れた場合、周波数変換装置が長時間の使用に耐えられないなど）。

東北新幹線全線開業に伴うE5系の投入が進むと初代MaxのE1系同様に撤退が始まる。2012年 9月29日のダイヤ改正を以て東北新幹線大宮以北での定期運用は終了となり、上越新幹線に活動の場を移す（※全般検査は仙台でしか行えない為回送運用はある）。
5年後を目処に、E4系を含む2階建て車両のMax系統は全て退役とされるが、出所は毎日新聞（但し、新幹線車両の平均的な寿命である15年から見れば5年後は退役してもおかしくない時期ではある）。
その後、2013年 7月にP2・P3編成が除籍・廃車となっている。なお、全編成を対象にE1系と同じ朱鷺ピンク帯塗装への変更も開始されている（2015年 4月1日時点では24編成中8編成が新塗装へ変更されている）。退役するのかしないのか・・・
※なお、2015年に新塗装化されたP1編成も廃車された事が中の人により明らかにされている。

その後の2017年 3月に2018年度からE7系を上越新幹線にも導入し、E4系を置き換える事が明らかになった。当初は2020年度末にE2系・E7系へ移行する予定だったが、2019年台風19号によって北陸新幹線車両基地にあるE7・W7系10本計120本が水没。上越新幹線で運用・運用予定のE7系が北陸新幹線に転用されたため、E4系は延命措置を施したうえで運用を継続することになる。