あさひ(列車)単語

アサヒ

2.6千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

あさひとは、国鉄JR東日本で運行していた列車である。

概要

あさひの名称は新潟仙台間の準急列車に使われたのが初出である。新潟駅仙台駅を結ぶ列車としては前年に磐越西線経由の準急あがのも設定されていたが、このあさひあがのより走行距離が短かった。あさひ米坂線仙山線初の優等列車の一つであった。

国鉄の「走行距離100kmを越える準急急行に格上げ」という政策から準急あさひ急行あさひに格上げとなったが、上越新幹線開業に伴い米坂線ローカル急行だったあさひはなんと新幹線列車名に使われる事となった。11月上越新幹線開業を前に米坂線急行あさひ7月急行べにばな称されている。

上越新幹線開業で、それまで上野新潟間の在来線特急の名称であったとき各駅停車新幹線とし、途中に通過を有する速達新幹線あさひとした。当初は上越新幹線大宮駅以北にしか開業していなかった為にあさひとき大宮駅発着であったが、1985年新幹線上野駅が開業すると全てのあさひとき上野駅発着となった。

国鉄民営化後の1988年には、一本列と呼ばれる全的なダイヤ正が行われた。このダイヤ正で長岡駅金沢駅を結ぶ特急かがやき2往復が設定されており、かがやきに接続する上越新幹線あさひ上野駅長岡駅をノンストップで結ぶ事となった。また同時に上越新幹線の最高時速が210km/hから240km/hに引き上げられている。更に1990年にはかがやきと接続する一部の下りあさひが最高時速275km/hに引き上げられている。これは大清水トンネルの下り勾配を利用したものであり、1992年に登場した300系のぞみ最高速度は270km/hであったのであさひ1997年500系のぞみ誕生まで日本最速の列車であった。

1994年には上越新幹線E1系が投入された事で、同車両を使用するあさひMaxあさひに変更されている。1997年3月ほくほく線が開業し10月には長野新幹線が開業するが、長野新幹線開業に伴い東北・上越新幹線列車名を停別から行き先別に変更する事となった。この方針から新潟駅に乗り入れる新幹線は停に関わらず全てあさひとなり、高崎駅越後湯沢駅以南に各に停するたにがわが新たに設定された事からとき止となっている。

しかし、その長野新幹線あさまあさひ一文字しか違いがない事から誤乗が絶えず、2002年東北新幹線八戸開業のダイヤ正であさひの名称はとき称される事になった。これに伴いあさひ定期列車としては止されてしまった。

ちなみに2008年6月には新潟米沢間のキハ58系急行あさひが、2012年10月にはE1系さよなら運転として新潟東京間にMaxあさひがリバイバル運転された実績がある(ちなみに後者の下り列車Maxときとして運転)。

新幹線あさひ誕生時の停車駅

























あさひ 4
5
2
とき 10
新幹線合計 21 21 10 21 12 15 10 21 17 21
参考:上越新幹線開業前の上越線特急
上越線特急合計 19 14 0 19 4 11 9 5 1 5 4 19 2 11 2 10.5 14

とき 14 9 0 14 4 6 9 5 1 5 4 14 2 11 2 7.5 14
はくたか 2 2 0 2 0 2 0 0 0 0 0 2
いなほ 3 3 0 3 0 3 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3







































六日町駅は下り6本・上り4本停新津駅は下り8本・上り7本停はくたか金沢駅発着のため長岡駅以北は経由せず、いなほ秋田駅青森駅発着のため新津新潟間は経由しない。いなほ上越新幹線開業後も1往復のみ特急鳥海称して上越線特急として存続。

列車名の由来

米坂線沿線の朝日岳(あさひだけ)から。

年表

準急・急行あさひ

1960年11月 新潟仙台間を米坂線仙山線経由の準急としてあさひが1往復設定される。

1962年7月 準急あさひ2往復に増発。

1966年3月 準急あさひ急行あさひに格上げされる。

1982年7月 急行あさひ急行べにばな称される。

新幹線あさひ

1982年11月 上越新幹線開業に伴い大宮新潟間にあさひが11往復設定される。
大宮(11/11) - 高崎(11/11) - 上毛高原(2/11) - 越後湯沢(5/11) - 長岡(11/11) - 三条(7/11) - 新潟(11/11)

1983年3月 12往復に増発。

1985年3月 新幹線上野開業に伴いあさひ列車上野新潟間の17往復に増発。

1988年3月 長岡駅特急かがやきに接続する途中停長岡駅のみのあさひ上野新潟間に2往復設定される。

1991年6月 新幹線東京開業伴いあさひは下り1本が上野駅発で残った以外は東京新潟間の18往復となる。

1994年7月 2階建て車両E1系新幹線電車を使用した2往復の名称をMaxあさひに変更。

1995年12月 あさひ2往復がMaxあさひに変更されMaxあさひは4往復となる。

1997年10月 長野新幹線開業のダイヤ正で越後湯沢駅発着列車たにがわ新潟駅発着の列車あさひとした事でときの名称が止される。

2002年12月 東北新幹線八戸開業のダイヤ正であさひの名称をときとする事となったのであさひの名称消滅。

関連動画

関連項目

東北北海道上越北陸新幹線及び山形秋田新幹線車両
200系 - 400系 - E1系 - E2系 - E3系 - E4系 - E5系/H5系 - E6系 - E7系/W7系
東北北海道上越北陸新幹線及び山形秋田新幹線列車
東北北海道はやぶさ - はやて - やまびこ - なすの - あおば
上越とき - たにがわ - あさひ
北陸かがやき - はくたか - つるぎ - あさま
山形秋田つばさ - こまち    ※下線付きは現在不使用
この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2024/03/29(金) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2024/03/29(金) 02:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP