SCP-014-JP-EXとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『君のその顔が見たくて』。
| SCP-014-JP-EX | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Explained |
| 収容場所 | 各人により異なる |
| 著者 | hannyahara |
| 作成日 | 2016年9月15日 |
| タグ | 人間型 公安部特事課 |
| リンク | SCP-014-JP-EX
|
| SCPテンプレート | |
SCP-014-JP-EXは、P-D/U漂着イベント(異次元/異世界漂着イベント、異なる世界から誰かがやってくるイベント)と酷似した状況に置かれている非異常性の人型実体の総称。要は一見異世界から転移・転生してきたかのように見えるが実際にはそうではない状況にあるということ。
最初にSCP-014-JP-EXに指定された少女(以下SCP-014-JP-EX-1)は200█年「東京都の路上にて身元不明で国籍不明のコスプレイヤーと思しき女児が発見された」との情報に興味を抱いた財団エージェントが接触した際、当初その珍妙な言語、現代のものとは思えない服装や杖から、異世界から来たと思われたため保護された。しかし調べたところこの少女は下記に記す特異な生育環境にて育てられたことによるものと判明し、結果非異常性と判明した。その後この少女の養育者からの取り調べにおいて、類例が日本各地に存在することが判明しており、下記の理由から報告書をExplainedとしつつも現在もなお財団と公安部特事課により共同捜査が行われている。
SCP-014-JP-EX-1はコーカソイド系の女児である。つまり人種そのもので言えば白人ということになる。全体に金刺繍が施された近世ロココ調のドレス、及び銀製の儀杖を持っていた。普通なら外国人コスプレイヤーちゃんかな、で終わるのだろうが、財団はこういった特殊ケースの場合異世界人であることが多いため、またその発話内容がドイツ語の入り交じる意味不明なものであり、意思疎通が取れないこともあり、統合失調症患者の疑いもあったため彼女をひとまず保護することにした。
彼女の言語の解析には非常に困難がつきまとった。だが財団の言語学者は非常に優秀で、彼女の言語は地球上の10数カ国の言語の単語を、その意味とは関係ない別の意義として使用したエスペラント語ベース文法のものだと突き止めるに至った。これを元に財団は自動翻訳機を作成し、彼女との会話を行った。
尊大な口調で、彼女は語る。彼女はとある『王国』の皇女様を自認していた。その住む世界はどこよりも広いと教えられ、そうだと信じ生きてきた。しかし彼女が迷い込んだ『東京』なる場所は彼女の『王国』なんかより遥かに広い。彼女は困惑を隠せなかった。
戦争で荒れ果てた大地に唯一立つ王国の第一皇女たる彼女は、幼少から『魔法』を教わっていた。特に火の魔法が得意だった。しかし彼女の『魔法』は財団職員の前では披露できず、彼女の困惑は更に増していった。しかし財団職員は彼女が『魔法』を行使できないこと以上に、『魔法』の呪文が『Mein Leben war sinnlos (私の人生は無価値である)』ということの方に興味があった。彼女いわく、その際は魔法陣を書いていたが普段は魔法陣が練習場に描いてあり、そこで練習をしていたとのこと。彼女の呪文は他のものもドイツ語において『私は愚かな犬』『私はただの人間』といった内容であることが、そして彼女はそれを知らないことがわかった。
彼女は精神的に不安定になっていった。彼女はすっかり財団職員に従順となっていた。私は家族にも使用人にも愛されて育ったと思います、と語るお姫様の口調には以前までの尊大さは欠片もない。14歳の誕生日のパーティで、使用人たちは大掛かりな準備をしていた。その後、彼女はある夢を見ていた。夢のはずなんです。そう震える少女に、内容を訊く。彼女の眼の前で、城はぱたんと倒れた。城ではなく、ただしくは城の絵が描かれた板。そして家族と使用人がみなこちらを見て笑っている。『ドッキリ大成功』と描かれたプラカードを持ちながら。――彼女は夢の内容を詳述し終えるや否や、泣き出してしまった。
財団は彼女の養育環境を調べ上げた。結果、彼女の語る王国の特徴に当てはまる廃遊園地を発見。更に特事課も彼女の元養育者の男を探し当て、尋問した。結果、以下のことが判明した。
人間の屑がこの野郎……ともあれ、財団も特事課も最初は非異常性の事件故に普通に法のもとで裁こうと考えたのだが、
という懸念より、本件や犯人は秘密裏に処理することに。以後、似たようなケースが度々確認されているが、社会復帰のためのプログラムを組み、里親に引き取らせたりしている。また財団は最初にこのような遊びを提案した人間が、異世界転移案件の捜査を攪乱しようと企んでいた可能性を疑い、現在も行方を追っている。
掲示板
4 ななしのよっしん
2024/05/30(木) 20:03:52 ID: /J8B88tme3
財団はSCiPの確保・収容・保護のためなら手段を選ばない節があるけど、言い換えればSCiPと無関係なところでは一般市民だからね
こういうケースでは基本警察に引き渡して終了だけど、それが出来ない事情があったから財団で引き取ったに過ぎない
エージェントは常に不足してるしな
5 ななしのよっしん
2024/08/08(木) 02:36:37 ID: LJT/eVx4rL
6 ななしのよっしん
2024/12/03(火) 23:01:54 ID: 3piW2ZLN+5
このケースって同じような事件があった際、被害者の子供に現実歪曲者の素質があった場合の危険度がヤバいってのもあると思う
場合によっては小さい魔女が量産される危険性すらある
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/14(日) 16:00
最終更新:2025/12/14(日) 16:00
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