SCP-587-JP 単語


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エスシーピーゴーハチナナジェイピー

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在り来りな結末と教訓。結局、在り来りじゃなかったのは死体だけだったのだ。


SCPフレーバーテキスト集 - SCP財団exitより,2022/09/23閲覧

SCP-587-JPとは、シェアード・ワールドSCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

概要

SCP-587-JP
基本情報
OC Safe
収容場所 エリア8111
著者 locker
作成日 2014年8月6日
タグ 場所
死体
リンク SCP-587-JPexit
SCPテンプレート

[編集済]の██に不定期に出現する、身元不明全裸男性・もしくは女性遺体。1年に1度不定期内で発見されるが、この出現の間を撃した事例はなく、記録にも成功していない。現時点で確認されたSCP-587-JPは2桁にも及んでいるが、すべての遺体において個人の特定はできていない。同時に複数体出現する事例もあり、その場合は近者であるかのような特徴を示している。

不穏なことにSCP-587-JPは、病死でも事故死でも自殺でもなく、必ず明らかな他殺の跡を残している。代わりにその死因バラエティに富んでおり、刺殺撲殺絞殺轢殺・そして溺殺と様々な殺され方を示している。これにもかかわらず、器の種類・素材・あるいは犯人特定などの拠は一切示されていない。それどころか、素手による溺殺死体の頭部跡から採取された紋は、殺された(であろう)SCP-587-JP本人の紋と同一であった(遺体の両腕に抵抗跡があったことから自殺の可性は否定されている。)。

SCP-587-JPは、以下に示す外部事例-587に関する調によって、19██年に異常性が発現したことが判明している。

外部事例-587

このオブジェクトオブジェクトクラスSafe定されている。しかしかつてはEuclidだったようだ。これは、この外部事例-587が行われるまでの間、とある疑いがかかっていたからである。

SCP-587-JP定区域の民にインタビューを行った博士(民には警察であると振る舞っている)は、民のひとり、臼山氏に「これは事後調であり、記録はするが開はしない。なんでそこまでしたのか聞きたいだけであり、裁判等で活用するようなものではない」と伝え、事情を教えてくれるように促す。

臼山氏はポツポツ語りだした。とても暑い日のこと、崖の近くで顔が潰された若い女性死体が発見された。内に本土の人間が入ってきたという記録もなく、そのため民のかであろうとなった。しかしこは小さく、民は全員顔見知りという状況下。そんな中で、身内の殺人が起きたとなれば、民たちは怯えるのは理もなかった。

当時、亀山という山菜採りに行った後帰ってこないということがあり、そのため「もしかしたら亀山さんとこのさんかもしれない」と皆が口々に言い出し、その婚約者だった若い男は、普段から仲が悪い別の男が犯人だなどと言い出した。そしてみんなその男が犯人かもしれないなと思っていた。しかし、結論から言えばその貧血を起こして倒れていただけで、事に救助された。――じゃあ、この死体なんだ?民たちはふたたび混乱した。

博士に「どうして隠蔽したのか」と問われ、臼山氏は、ゆっくり話す。民たちはみな顔見知りで家族みたいなものであった。駐在さんも見て見ぬふりをしてくれた。何もない平和で、被害者の素性も知れぬ、そんな殺人事件。皆がこの事件を考えたくない。だから、考えないようにしよう。これはきっとに見ただと。遺体で遠くに運んでに捨て、すべてを忘れようとした。しかし、次の年の先に、今度は老爺の死体が発見される。これにより、前年の若い死体ではない現実だと認識した民たちは狽しだす。死体も、殺人も、隠蔽も隠蔽への加担も全て現実だと。

先の若い死体を隠蔽した以上、この事件も隠蔽されるべきであると民たちは考えた。実際、関連があるかどうかなどわからないが、この事件が明るみになれば全民が逮捕される。だからこの悪夢が終わることを信じ、同じことをした。しかし次の年の、今度は少女死体が発見されてしまったのだ。これを発端として、田山という息子(臼山氏はじめ民たちはタカ坊と呼ぶ)が「誰だかわからないが、人が次々と死んでいる、そんなのを放っておけない」という理由で、寄り合いで「事件を本土に知らせるがいいか」と相談してきた。タカ坊の決意は固かった。しかし民はそんなことをされたらみんな逮捕される、そう思った。そこで、タカ坊と、タカ坊の一のである父親に火を放って彼らを殺した(母親タカ坊を産んですぐ亡くなっているため、一の忘れ形見であるタカ坊を殺すれば父親が黙っていないだろうという理由で父親もともに殺した)。

しかし、ここにおいて明確にタカ坊とその父親を焼き殺したとなれば、駐在さんも流石に看過できず、民に黙って本土に連絡を取ろうとした。今度は駐在さんも咄嗟に殺されてしまった。そして互いに疑心暗鬼に陥った民たちは、過去の取るに足らない細なことをとりあげて、「あいつは密告者だ、裏切り者だ」と言い合った。そして最終的に、駐在さんからの連絡が途絶したことで本土から代わりの人間が送られてくるまでのわずかの間に、最終的に17人の民が亡くなったのであった。

博士はこのインタビューを終えて、SCP-587-JPにはなんらかのミーム的効果を持つのではないか、と考えた。これが当初Euclidだった理由である。博士は、こので、当時の民とできるだけ同じ生活Dクラスに行わせ、SCP-587-JPがに入る状況を作り、同じことが起きるかを実験してみた。しかし博士はその結果として、SCP-587-JPには何らミーム的効果は存在しないと結論付けざるを得なかった。Dクラスたちは穏に生活を送っており、文化面・精神面にするものはないと判断されたのだ。本実験を以ってSCP-587-JPはEuclidからSafeに格下げとなったのだ。

これ程嬉しくないオブジェクトクラス格下げは、恐らく他に類を見ないだろう。 ──██博士

SCP-587-JP - SCP財団exit,2022/06/17閲覧

――そう、民たちの疑心暗鬼、それに伴う殺し合いを誘発したのは断じて、

SCP-587-JP

死体に非ず

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