パティ・フルールとは (パティフルールとは) [単語記事]

パティ・フルールとは、テイルズオブヴェスペリア（TOV）の登場人物である。

概要

PS3番の追加キャラクター。錨マークの海賊帽と、その下からのぞく凸がトレードマークの神出鬼没な~~おでん屋~~自称・冒険家の少女。
過去に関する記憶を失っており、唯一の手がかり、祖父である海賊・アイフリードの財宝「麗しの星（マリス・ステラ）」を追って旅をしている。
旅の途中、ラゴウの屋敷で出会ったユーリ・ローウェルに一目惚れし、出たり入ったりをしながらも「噛みついたウツボのように」離れずにいる。また、ラピードはおでんで手なずけたようだ。

年齢より幼く見える外見とは裏腹に、年寄りじみた「～のじゃ」口調で喋る、いわゆる「のじゃロリ」。
見た目も、ダブダブのピーコートに前述の海賊帽＋凸＋金髪＋三つ編み、オマケにCVは斎藤千和と、かなり狙ってるキャラクター設定。・・・いや、それでイイんですけどね。
なお、称号「華やかウォーカー」を装着するとポニーテール姿を披露してくれるが、その時は前髪を下ろしてしまう。

ゲーム的には、トリッキーな技が多く、秘奥義・~~キラッ☆~~サモンフレンズに代表されるランダム性の高さもあって、やや取りつきが難しい面がある。
しかし、スキルが充実し操作になれてくると強キャラとしての性能を発揮してくる。高い攻撃力と、短剣＆銃による自在な射程、加えて回復もこなせるマルチな性能で、操作して楽しい一人である。

ちなみに、PS3版発売日の9月17日に配信された「トロ・ステーション」のTOV特集の際に、ゲストとして登場している。クロからは「ちびっこ冒険家キター！」と言われていたが「ちびは余計なのじゃ」と返した。

TOVにおけるアイフリード

パティの祖父とされるアイフリードはシリーズの多くの作品に海賊として存在する(勿論舞台となる世界が異なる為何れも別人)が、本作では海賊ギルド「海精(セイレーン)の牙」のリーダーという立ち位置。ギルドユニオンの元締めであるドン・ホワイトホースとは盟友の間柄だったのだが、どういうことかパティは自身の祖父がアイフリードであることを理由に各地で迫害を受け続けてきた。その事から今作のアイフリードは相当に血塗られた所業を犯しているかのように読み取れるが、その実態は…？

ネタバレ注意

実はパティこそがアイフリードその人で、2025年現在歴代アイフリード唯一の女性。ドンの盟友という事からもわかるように実年齢は相応に高く、のじゃロリ口調は記憶喪失前の地の物であると考えられる。パティが祖父と認識していた男性はアイフリードの腹心にあたるサイファー(声優：牛山茂)という人物で、基本的に表舞台に出ないアイフリードに代わり交渉を一手に請け負っていた。その為、世間では彼がアイフリードという認識が広まっていたのである。
アイフリードが記憶喪失に陥った切欠は、人工的に満月の子を作り出そうと目論んだアレクセイ・ディノイアがターゲットに選んだ人々を旅客船ブラックホープ号に誘い出して非道な実験を行い彼等を怪物化させた「ブラックホープ号事件」にあり、アレクセイに護衛として雇われていた海精の牙の構成員たちもその被験体として犠牲となった。アイフリードは怪物化した部下によって深手を負いながらも、サイファーにエアルの結晶から精製した不老長寿の霊薬「アムリタ」を与えられ一命を取り留めたが、副作用で肉体年齢逆行と記憶喪失を引き起こし、サイファーの判断で「パティ」という名を与えられカプワ・トリム灯台守の夫婦に預けられた。
ブラックホープ号事件はアレクセイの情報隠蔽工作により「アイフリードがブラックホープ号を襲撃して船にいた人間を皆殺しにした事件」として報じられ、アイフリードは大量虐殺の首謀者として帝国からはお尋ね者として指名手配の対象となり、ギルドユニオンからはギルドの信用を失墜させた大罪人の烙印を押されてしまうことになる。パティがアイフリードの孫という肩書を理由に迫害を受けていたのはこの為だが、祖父に会えば全ての真相がわかると信じてやまず、めげる事なく旅をつづけた末にユーリ一行と出会うことになる。
旅の最中立ち寄ったレナンスラ岩虚でブラックホープ号事件の犠牲者の墓とその墓を作ったと思しきサイファーが残した帽子を目にした事ですべてを思い出し、幽霊船アーセルム号を徘徊する怪物と化したサイファーを解放する為、彼のもとへ赴くこととなる…。
星喰みの騒動が解決した後は海精の牙の元メンバーを集めてギルドを再結成。アイフリードではなくあくまでもパティ・フルールとして海精の牙を復興させていくという意志のもと、大海原へと新たな一歩を踏み出していった。