バイス(Vice)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズに登場するキャラクターである。
オロチ八傑集の一人。赤みがかったベリーショートヘアの長身の女性。同胞であるマチュアと共に行動する。
細身の女性だがオロチの暗黒パワーによる人間離れした怪力を持ち、豪快な力技を得意とする。戦闘中は凶暴でサディスティックな言動が目立つが、普段は男性的ではあるが落ち着いた女性であり、年上のマチュアを立てる面もある(ただし内心自分の方が強くて美しいと思っている)。
本編では専ら八神庵、マチュアと「八神チーム」を結成して出場する。庵が組むチームはそれぞれの思惑で結成され大会終了後に瓦解するのがパターンだが、マチュアとバイスは庵個人への興味からチームを組んでくれる数少ない存在であり、本編で2回以上チームを組めたのは彼女らと草薙京だけである。
基本的に人間を蔑視しているが、『XIV』でナコルルと出会った際に彼女のような自然の側に立つ人間には多少好意的なことが判明した。オロチは自然の祟りとその信奉者なので実はナコルルも似たようなものだが、ナコルルにとってはオロチも調伏の対象らしい。
KOF以外ではカプコンの『CAPCOM VS. SNK』シリーズに山崎竜二以外のオロチ一族で唯一登場している。
『'95』でサブキャラクターとして初登場。当時はルガールの秘書をしており、オロチの力に近付く彼を監視していた。この時に草薙柴舟の洗脳を担当し、大変苦労させられたおかげでオヤジ嫌いになってしまう(ハイデルンのようなダンディなタイプは好きらしい)。
『'96』ではプレイアブル化。ゲーニッツに命じられてマチュアと共に八神庵の監視につき、「八神チーム」としてKOFに出場した。庵は二人の正体に気付きながら手駒として使えるからと静観しており、この事でオロチよりも庵個人に興味を持つ。そしてゲーニッツとの戦いでは「部下になったつもりはない」と彼を裏切って退けるが、直後に血の暴走を起こした庵に殺された。
『'97』では異形の姿で庵の夢枕に立つなど、肉体が死亡しても彼を気にかけていた。
『XIII』では肉体を伴って復活。オロチの力を奪おうと目論む「遥けし彼の地より生ずる者」を倒すため、勾玉の力を喪った庵と接触してKOFに出場した。闇から闇に溶け込むように現れ消えるなど以前より化け物じみた描写になっている。事態の終結後は勾玉と共にオロチとの血の盟約まで取り戻してしまった庵に永訣を告げるマチュアの言葉を否定し、再会に含みを持たせて去っていった。
『XIV』でも引き続き登場。新たな「悪夢」の予感に沸き立ち、庵に手ずから招待状を渡して共にKOFに出場した。新たな敵であるバースの正体を知っており利用価値を見出しているようだが、その影響で不完全に復活したオロチを庵らが封印するのは看過した。
コマンド投げを中心としたパワーキャラ。同タイプのキャラでは珍しく、リーチの長い掴み技のディーサイドや突進技のメイヘムなど中間距離で使える技を持つ。機動力も低くないが、ジャンプが遅く飛び込みが通りづらいのが難点。
『'96』では通常技の性能が変則的で使いづらい上に接近手段に乏しく、相方や他の投げキャラが暴れているのを横目で最弱クラスに沈んだ。
『'98』では無敵投げのブラックンド、突進技のメイヘムが追加され大幅強化。どちらも追加技まで決めれば大ダメージが奪えるため相手に大きなプレッシャーをかけられる。以降はコマンド投げを警戒させて打撃をぶち込む(あるいはその逆)という択一攻撃が主となり、特にブラックンドが削除された『XIII』以降は打撃技の占める割合が大きい。
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最終更新:2024/03/19(火) 16:00
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