ザリガニの鳴くところ 単語


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ザリガニノナクトコロ

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ザリガニの鳴くところ(原題:Where the Crawdads Sing)とは、ディーリア・オーウェンズが2018年に上梓した小説およびそれを原作とする2022年公開の映画である。

概要

ボツワナのカラハリ砂漠での経験を記したノンフィクション本で知られるオーウェンズが60を超えて初めて執筆した小説。

“湿地の女”と呼ばれる女性を主人公に、彼女の回想を主体として進行するリーガル・サスペンス。

アメリカでは2019年と2020年の二つの年で最も売れた本となり、日本でも2021年度本屋大賞翻訳小説部門第1位を獲得。全世界累計で1500万部突破というベストセラーとなった。

台詞を中心に美しい文章が並ぶ。映像の美しさが加わった映画版も原作者からの評判は高い。

あらすじ

ノース・カロライナ州の湿地で地元の名士の息子が死体となって発見された。

死因は63フィートの高所からの落下で、現場からは指紋も足跡もない。

しかし、彼の上着から赤い繊維が見つかったことで、警察は湿地帯で暮らす“湿地の女”を殺人容疑で告発する。

主な登場人物

キャサリン・クラーク
近しい人からはカイアと呼ばれる通称“湿地の女”。父の暴力が原因で一家は離散し、捨て子となった6歳の頃から湿地の奥にある小屋で一人逞しく生きてきた。天才的な自然主義者だが近くの町の住民からは世捨て人だと思われ、嘲笑され疎まれている。

テイト・ウォーカー
カイアに字を教えた、エビ漁で暮らす父を持つ青年。母と妹を車の事故で失っている。小さいころからカイアと知り合っており、彼女の唯一の友人として字を教えるなど親交を深める。しかし、都会の大学に進学した後も年に一回は会いに行くという約束を破りカイアに拒絶されてしまう。

チェイス・アンドリュース
湿地全体を見渡せる高台から落下し死亡した青年。既婚者。過去にカイアと交際していた期間があった。女たらしの面があるもののクオーターバックとして鳴らすなど、評判は概ね良かった模様。カイアからもらった貝殻のネックレスをいつも身に付けていたが、死体からはそれが消失していた。

メイベルとジャンピン
商店を営む黒人夫婦。小さいころからカイアに親切に接してきた。

トム・ミルトン
カイアの担当弁護士。

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