セシリア・アイリーンとは、『機動戦士ガンダム』の登場人物である。
『機動戦士ガンダム』シリーズのうち、いわゆる「一年戦争」の時代を描いた作品において、ジオン公国の総帥「ギレン・ザビ」の秘書官として登場する。
以下で記述した諸作品はあくまで例であり、他にも漫画作品など様々な派生作品に登場している。
初出は富野喜幸(富野由悠季)による小説版『機動戦士ガンダム』。
ギレン・ザビの秘書。生まれも育ちもよくないらしいが、そこに起因する鬱屈が逆に彼女の自立心や向上心を養ったのか、傑出した知性を持つ才媛である。
外見は「黒に近い茶のロング・ヘアと同じブラウンの瞳を持った大柄な女性」とのこと。また「豊かな肢体」「豊かな胸」「厚めの唇」の持ち主らしい。ちなみに「ギレン好み」の外見らしく、単なる秘書官ではなく愛人関係にもなっている。なお本作でのギレンには妻がいるので不倫。
ギレンは自分を補佐する彼女の高い能力に目をかけ、またセシリアも自らの鬱屈した心情を晴らしてくれるようなギレンの思想、生き方に共鳴するようになったらしい。
ギレンは内心、セシリアに対して
〝キシリアの言うニュータイプかも知れぬ〟
とまで考えているほどであった。本作中にはセシリアが超自然的な感覚で本来知りえないはずのことを知覚してしまうシーンがあるため、このギレンの推測は正しかったと言えそうだ。
そんなセシリアはギレンの冷酷さをも理解しており、自分のような「知りすぎた女」が捨てられる際には殺されるか廃人にされるだろうと予測。それを避けるために自らの能力を磨き続けており、しかもそのことをギレンとの「競い合い」のように感じてスリルも感じているという、割と不穏当な性癖を持つ人でもある。
また、この小説版読者の間では
ギレン・ザビの手が豊かなセシリア・アイリーンの左乳房をブラウスの上からゆさっと包んだ時であった。
といった一節が記憶に残るらしく、時に話題にのぼる。
ちなみにこの小説で、セシリアの名前が最後に出てくるときの描写も
ギレンはセシリアのブラウス越しに左の乳首に触れた。
である。やたら触ってくるじゃんこの総帥。
劇場版『機動戦士ガンダム』三部作の最終編、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』でもギレンの秘書官として登場する。
出番としてはわずかなものだったが、この時の「金髪(あるいは明るいブラウンヘア)を高くまとめたヘアスタイルの美女」というビジュアルは以後の作品で踏襲されていく。
ちなみに「この映画でのセシリアの年齢設定は19歳らしい」という情報が載った雑誌記事の画像がネットに出回っている。これは『月刊OUT』1982年5月号の記事のスキャン画像らしい[1]。
『機動戦士ガンダム』シリーズを題材としたゲームソフトシリーズ。
ジオン公国側のシナリオではプレイヤーがギレン・ザビの立場となって指揮するため、セシリアがプレイヤーの秘書官となって頻繁に登場して報告などを行う。おそらくセシリアが最も目立っている作品シリーズ。
声優は「井上喜久子」氏が担当している。
「宇宙世紀の戦場写真」というコンセプトで制作された書籍。
宇宙世紀0080年1月6日の「写真」として、「投降したジオン軍女性士官たち」のイラストが掲載されており、そこに「手を頭の後ろで組んだ投降ポーズをとって、連邦軍の女性兵士からボディチェックを受けているセシリア・アイリーン」が描かれている。
一年戦争末期のジオン公国で蠢いていた策謀を描いた漫画作品。
タイトル通りギレンを暗殺する計画がストーリーの中核となっており、ギレンの秘書官であるセシリアも重要な役柄で登場する。
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最終更新:2025/12/08(月) 21:00
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