京都競馬場とは、JRA(日本中央競馬会)が所有・管理する日本の競馬場である。
概要
- 所在地:〒612-8265 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32
- 入場料:200円(京都開催以外の時は無料)
JRA共通入場回数券8枚つづり1000円
- 開催G1競走:天皇賞(春)、秋華賞、菊花賞、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップ
秋季の開催ではG1競争が立て続けに行われる。クラシック三冠と牝馬三冠の最終戦が行われるため、数多くの歴史的瞬間の舞台となっている。
コースの特徴(芝コースの数値はAコース時)
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芝・外: 1894m(直線404m)
- 芝・外回りの特徴は何と言っても淀の坂と呼ばれる3コーナー。高低差は4.3mである。かつてはここを抑えて登り、抑えて下るのが定石だったが、近年は下りでそのままスパートをかける展開も多い。
スタンド前の直線は400m超と長めで、淀の坂以外の高低差はほぼ無い。中央4場(東京・中山・京都・阪神)で唯一、直線に坂がないため、京都を得意とする競走馬も多い。
菊花賞・天皇賞(春)・万葉ステークスなど3000m超のレースでは坂を2回上下するので非凡なスタミナが必須。
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芝・内: 1783m(直線328m)
- 芝・内回りの特徴は外回りほどではないものの、淀の坂に準ずる坂がある。
直線が短くなるので先行有利になる。
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ダート: 1608m(直線329m)
- こちらも3コーナーを除いて高低差は無く、好タイムが出やすいコースである。
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障害 : 1414m
- 3コーナー付近で2種類のコースに分かれる。
高さ80cm・長さ15.9mのバンケット障害(台に上がって走って下りる障害)が特徴的。
アクセス
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京阪電鉄本線 淀駅 徒歩2分 ※直結の通路が完成したことにより雨に濡れずにスタンドまで行ける。
- 普段は準急停車駅((ここを始発・終点とする場合は急行も停車)だが、競馬開催日はメインレースの格付けに応じて優等列車の臨時停車が行われる。また競馬開催時のみゲート直結の出入口が使用できる。特に大記録のかかったレースの開催日は臨時列車を増発することも。
- JR京都線(東海道本線) 山崎駅からバス約20分(15分間隔で運行)
- 阪急電鉄京都線 水無瀬駅からバス約20分(15分間隔で運行)
- 自動車での来場も可能、近くに駐車場があり、駐車場からゲートまでのシャトルバスも運行。
スワンメンバーズ
京都競馬場限定のファンクラブ。入会・年会費など一切無料。
会員カードを持参してファンクラブルームに行くと日曜は1ポイント・その他の曜日は2ポイント加算される。
6ポイント以上で限定グッズ・実使用ゼッケン・指定席と交換でき、交換が完了するとそのポイント分が消費される。
ポイントの期限は12月末で、1月になると0ポイントにリセットされ持ち越しされることは無い。
施設
- グランドスワン - 2つあるスタンドのうちウィナーズサークルやゴールのある側。1980年に完成。
- ビッグスワン - 直線の位置にある。1999年完成。こちらのみ喫煙可能なスタンドとなっている。
- パドック - 真円の形をしており、中央には樹木や鉢植えがある。
- シンザン像 - 5冠馬シンザンの銅像。駐車場方面から競馬場への入り口シンザンゲートの由来にもなっている。
- ライスシャワー碑 - 天皇賞(春)2回と菊花賞を勝ち、京都開催の宝塚記念で予後不良となったライスシャワーを追悼する碑。95年に亡くなってかなり経つ今でもニンジンや花束が供えられファンに愛されている。「淀に咲き、淀に散る」
- シグネットホール - 映画館や小さなコンサート会場のようなホール。巨大ビジョンでレース実況を見たり、トークショーなどが行われる。
- 緑の広場 - 芝が植えてある広場。ボール遊び等をしている親子が多く、公園としての機能を担っている。ステージではキャラクターショーも行われる。競馬開催に合わせて行われるイベントの会場としても使われる。
その他
- カレー味のホットドッグが名物。
- 馬場の中央は埋め立てされた巨椋池の名残とされ、弁天島という小島と神社がある。
巨大マルチターフビジョンのほぼ真後ろにあることもあり、あまり気付かれない。
工事について
2025年に京都競馬場が100周年を迎える記念事業の一環として、大規模な改修工事が行われる。
- 工期:2020年11月-2024年4月
- 開催休止期間:2020年11月-2023年3月
告知
工事期間中の影響
- 休止期間中の振替開催は阪神競馬場と中京競馬場で行われるが、例年京都競馬場で開催されているG1は全て阪神競馬場での開催となる。
- これにより直線が平坦な中央開催が一時的になくなるため、坂を苦手とする馬はローカル開催にまわることになる。
- 開催中止の間もビックスワンにおいて発売・払い戻しは通常通り行われる。
工事後の変更点
関西テレビのYouTube動画も参照。
- コースレイアウトの変更は一切なし。同じレイアウトで同じレースを行うのが重要とのこと。
- 固く踏みしめられた馬場の土台部分を掘り起こし、新しい砂に入れ替える。クッション性が向上し、馬の負担軽減となるほか、水はけの向上も図る。
- グランドスワン全面建て替え。ビッグスワンは現状維持。
- 名物の円形パドックが他の競馬場と同じオーバル形状に変更される。直線部分で馬体や歩様を観察しやすくするのが目的である。
- またパドックの中心にあった「クロガネモチの木」は昭和12年(1937年)頃付近の小学校から移植されたものの、樹齢が進み弱っており治療もしていたが樹木診断の結果やむなく伐採の判断となった。伐採した木材は家具等に使われる予定であることが京都競馬場の公式Twitterアカウントなどで案内されている。
クロガネモチの木について (京都競馬場公式アカウント)
その他
- 2020年10月はデアリングタクトとコントレイルがそれぞれ無敗での牝馬三冠とクラシック三冠を達成。休止前最後の開催月となった京都競馬場に花を添えた。
関連動画
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関連コミュニティ
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関連項目
- 競馬
- 京都 - 京都府 - 京都市 - 伏見区 - 淀
外部リンク