上山競馬場(かみのやまけいばじょう)とは、山形県上山市に存在していた地方競馬場である。
1935年に上山市で開場。最寄り駅のひとつがJRかみのやま温泉駅であることからわかるように、蔵王連峰に囲まれた温泉地付近に所在していた(もう一つの最寄り駅はJR茂吉記念館前駅)。
1956年の上山市が豪雨で被害を受け、災害復興支援を目的として1958年からは上山市運営となる。
その後は高度経済成長やバブル景気にも乗って売上を伸ばしていった。しかし、バブル景気が弾けるとともに売上が年々低下、規模を縮小し開催を続けたものの厳しい経営が続いた。
2003年1月、当時の上山市長が財政難を理由に「競馬場廃止宣言」を打ち出し、競馬場関係者を中心に反対運動が起こったものの実らず、この年の11月11日の開催をもって閉場となった。
跡地は一部が場外勝馬投票券発売所のニュートラックかみのやまとして運用され(2024年3月よりJRA場外馬券販売所「J-PLACEかみのやま」も併設。中央競馬の馬券も購入可能になった)、それ以外は工業団地として分譲、本馬場跡には東和薬品の工場が建設された。
スタンドは1981年に増設され7000人まで収容可能。入場料は100円。
パドックは非常にこじんまりとしたものであり、出走馬や馬体重の表示はは閉場直前まで手書きであった。売店で販売される山形名産の玉こんにゃくや納豆餅が名物。
内馬場にはポニーに騎乗できるポニーランドの他、日本庭園やソフトボール場、ゴーカート、交通ルールが学べる交通公園などが設けられており、非開催日には子どもたちの遠足に利用されることもあった。また、着順掲示板の脇には超大型スクリーンも設置されていた。
場内実況を担当していた與那覇豊和アナウンサーの名調子も人気があった。
当時の日本記録であったデビューから14連勝を達成したスルガスペインや北日本マイルチャンピオンシップ南部杯を圧勝したダイコウガルダン、帝王賞勝ち馬のコーナンルビー、エンプレス杯を制し、産駒にカジノフォンテンがいるジーナフォンテンなどが活躍。
この他には、上山から笠松競馬へ移籍しダイオライト記念を制したミツアキタービンや、大逃げで人気を博したツインターボがJRAから移籍し所属していた事でも知られている。
ダートコース右回り1周1050メートルのコース。ゴール前直線は200メートル。幅員20メートル。フルゲート12頭。
施行距離は800メートル、1250メートル、1300メートル、1500メートル、1700メートル、1800メートル、2300メートル。
東北地方ということもあり1月~3月の間は開催休止。「さくらんぼ記念」が唯一のダートグレード競走(GⅢ)に設定されていた。この他年末には10歳馬限定の特別競走として、金寿賞(サラ系)、銀寿賞(アラ系)が開催されていた(10歳定年制という制度を敷いていたため事実上の引退競走)。
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