函館競馬場とは (ハコダテケイバジョウとは) [単語記事]

概要

所在地: 〒042-8585 北海道函館市駒場町12-2
入場料: 100円 (パークウインズ時は無料)
開催重賞競走: 函館スプリントステークス、函館記念、函館2歳ステークス (全てGⅢ)

1896年オープン。実は現存する中では日本で最も歴史の長い競馬場である。

例年、6月から7月にかけて6週間12日の開催が行われる。2013年は札幌競馬場の改築工事による振替のため、6週間12日が追加開催された。

かつては当競馬場でホッカイドウ競馬も開催されていたものの、1991年を最後に開催が消滅し、1997年に正式にホッカイドウ競馬の競馬場から除外された(参考)。

馬の長期滞在が可能なうえ、内馬場には調教用のウッドチップコースも整備されており、夏場は実質第三のJRA トレセンとしても機能する競馬場である。函館開催終了後も札幌のレースをターゲットにここで滞在・調教を続ける馬も多く、「裏函(うらはこ)」と呼ばれる札幌開催中の函館はさらにトレセン的な性格が強くなる。この期間中も調教と並行してパークウインズとしての営業が行われるため、裏函の朝のパドックは札幌を見据える馬たちのオフが一般人でも生で垣間見られる貴重な機会である。時には札幌記念を控えたGI 馬の姿が見られることも……？

その他ユニークポイントとして、馬用の手術室と温泉施設の存在がある。後者はかつてナリタブライアンやカネヒキリといった名馬たちも利用した施設で、そのあまりの気持ちよさに入浴中寝てしまう馬も居るのだとか。

コース

右回り。ローカルらしくカーブの曲率が大きい小回りコースで、さらに直線もJRA全場中最短のため、コーナリングスキルと先行力が強く試される。一方、高低差は約3.5mとローカルとしてはかなり大きい。スタンド側半分が下り坂、向正面側半分が上り坂となっており、平坦箇所は直線のゴール直前100mほどしかない。総じてタフさと器用さが要求されるトリッキー寄りのコースである。

芝: 一周1626.6m (Aコース)　直線262.1m (A・Bコース共通)
- JRAの競馬場の芝は基本的に野芝・洋芝混植であるが、函館は冬の気候の関係で札幌競馬場と同じく純洋芝のコースとなっており、開催時期の湿気りやすさも相まって他の競馬場よりも強いパワーが要求される傾向にある。
ダート: 一周1475.8m　直線260.3m