デルマー競馬場とは、
アメリカ合衆国カリフォルニア州デルマーに存在する競馬場である。
デルマーサラブレッドクラブが所有している。
太平洋を見渡せるデルマーに立地しており、夏にはリゾート地として観光客が集うことから"Where The Turf Meets The Surf."というキャッチフレーズを掲げている。
日本の函館競馬場も海に面しており、両競馬場は交換競走を開催している(函館ではマリーンステークスが該当)。
1937年7月3日、ハリウッド俳優(ビング・クロスビー、パット・オブライエンら)や実業家(チャールズ・S・ハワード)らの手によって開設。
1938年8月12日にハワードとクロスビーの所有馬によるマッチレースが開催された。賞金は25万ドルの勝者総取りで、SeabiscuitとLigarotiが出走し、ハワード所有馬のSeabiscuitが勝利した。
なお、このレースはNBCによって初の全米規模による競馬中継がなされた。また、勝ち馬のSeabiscuitの名は現在でもシービスケットハンデキャップ(GⅡ)としてデルマー競馬場に残っている。
戦後はビングクロスビーハンディキャップ(現:ビングクロスビーステークス)が開催され、西海岸の名物競走として定着していた。同年サンタフェ鉄道がロサンゼルスからデルマーまで延伸し、競走馬や観客を運べるようになったのが大きい。
1991年には総賞金100万ドルによるパシフィッククラシックステークスが初めて開催された。8月開催のこのレースは秋に開催されるブリーダーズカップの前哨戦として西海岸の強豪達が集結するレースとして定着し、1993年にGⅠに昇格して現在に至る。
特に伝説と言われるのが1996年と2022年。
1996年は当時16連勝していたCigarが出走ということで高い注目を受けるも、Dare and Goに敗れ17連敗ならずとなった。
2022年には前年のマリブSで圧勝し注目を受けていたFlightlineが出走し、ドバイワールドカップ勝ち馬のCountry Crammer相手に19馬身1/4の大差で勝利した。
2014年以降、前年に閉鎖されたハリウッドパーク競馬場のレースを開催することとなり、ハリウッドダービー(GⅠ)といった主要レースを継承した。
近年はブリーダーズカップの開催競馬場にも選ばれるようになり、2017年、2021年、2024年、2025年に開催されている。
特に2021年は、ラヴズオンリーユーがブリーダーズカップ・フィリー&メアターフに、マルシュロレーヌがブリーダーズカップ・ディスタフに勝利と、日本馬が初めてBC競走に勝利した歴史的な年となった。
また2025年は、フォーエバーヤングが前年3着のリベンジを果たして日本馬として初めてブリーダーズカップ・クラシックを制した記念すべき年となった。
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最終更新:2025/12/12(金) 22:00
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