叢

叢-murakumo-とは、2003年10月23日に発売されたフロムソフトウェアのゲームである。対応ハードはXbox。タグは単に叢とされることが多く、本項目も最もタグとして付けられている数の多い叢とした。

概要

理想実験型都市「オリヴァーポート」において、自律型サポート機能付搭乗メカ「A.R.K.」の暴走事件に対応するために結成された対暴走鎮圧特務チーム「叢 -MURAKUMO-」の活躍を描いた作品。と書くとそこはかとなくパトレイバー的な雰囲気（特に劇場版第1作）が醸し出されるのは気のせいであろう。

フロム作品のロボゲーとしては、『アーマード・コア』シリーズの方が知名度は高いと思われるが、本作はゲームシステムの面でACシリーズとは大きく異なっており、より人を選ぶゲームとなった。

まず、本作の場合、ミッションの目的は基本的に“敵機の追撃”であり、実質的に“強制スクロールの3Dシューティング”と言える。これにより操作の自由度は低くなった結果、PVに釣られた、もしくはACシリーズと同様の操作感覚を期待して購入した数多のプレイヤーが置いてきぼりにされたという。
また、ACシリーズの最大の特徴とも言うべきアセンブルシステムは実装されておらず、プレイヤーは5機のA.R.K.“クラウドブレイカー”から任意に機体を選択する形となっている。

以上のような特徴から、ACシリーズと同じような感覚でプレイすると痛い目を見ることとなる。

とはいえ、フロムマジック全開のPVやイメージソング“UNDER THE SUN”（Do As Infinity）、また、クラウドブレイカーのデザインの評価は高く、Another Century's Episodeの第1作等にもゲスト参戦している。

クラウドブレイカー各機解説

各機体毎に本体やブースターの形状、武装に差はあるものの、“ほぼ人型の”本体の後腰部に巨大なブースターを装備する機体構造は共通している。デザインはいずれも柳瀬敬之。
全機が亜音速での巡行が可能で、短時間ならば音速突破も可能。後のVOBである。

• クラウド01
  汎用型。カラーリングは赤。パイロットはジェラルド・ロスチャイルド。
  火力、装甲、機動力のバランスに優れるタイプ。PVやパッケージで前面に押し出されていることも含めて、良くも悪くも主人公機的バランスの機体。
  武装はガトリングガンとマルチミサイルランチャー。クラウドブレイカーの中で唯一光学火器を持たない。
• クラウド02
  高機動型。カラーリングは白。パイロットはクリスティー・リンクレター。
  5機の中で最高の機動性を誇るが装甲も薄い。
  武装はプラズマスナイパーライフルとホーミングレーザー。こちらは01と対照的に実弾武装を持たない。ちなみに、ACシリーズでは高機動機とEN武器の愛称は良くないのだが、この機体の場合は重量削減のために光学武装を装備している、という設定がある。
• クラウド03
  重武装型。カラーリングは青。パイロットはレビン・カーク。
  バズーカとエネルギーキャノンを装備した最も火力に優れるタイプ。ただし一撃の火力に特化しているため連射性能には劣る。また、機動性や最高速度も01には及ばない。
• クラウド04
  重装甲型。カラーリングは緑。パイロットはデイビッド・ナイブス。
  最高速度に優れるが加速と旋回性能に劣るという典型的な直線番長。加えて唯一のシールド持ちであり、撃たれ強さでは他の追随を許さない。
  武装はショットガンのみ。
• クラウド05
  近接戦型。カラーリングは黄。パイロットはリサ・ワクラ。
  加速性能と旋回性に優れた機体だが、装甲は薄い。
  フロム作品でおなじみの月光持ち。ただし基本的に攻撃手段は光波。ちなみに本作の月光は“Clair de Lune”とフランス語表記である。
  また、ここだけの話、ガンダムエクシアのGNソードの展開方式がこれに酷似していたりもする。
• クラウドブレイカー量産型
  Another Century's Episodeにフロムオリジナル機体として参戦した機体。バンプレストオリジナル機体としては量産型ゲシュペンストmk2が参戦している。
  外見上は赤いカラーリングも相まって01に近いが、5機のクラウドブレイカーの特徴を1つにまとめたような機体であり搭載されている武装はショットガン、ガトリングガン、ミサイル、電子スナイパーライフル、ブレードと最も多い。

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関連項目

• フロムソフトウェア
• 柳瀬敬之
• Do As Infinity