同性愛(どうせいあい)とは、男性同士または女性同士の間での親愛や性愛など、広義のライフスタイルを指す。
同性愛者は英語では「ホモセクシュアル」(homosexual)と呼ばれる。ホモ(homo-)とは、「同じ」を意味する接頭語である。
また、男女含めた全ての同性愛者を指し示す単語としてゲイ(Gay)という単語もあるが、日本では区別するために男性同性愛者をゲイ(Gay)、女性同性愛者をレズビアン(Lesbian)と呼ぶことが多い。なお、略語の「ホモ」は差別的な意味で使われることが多かったため、公的な場所で使われることは少なくなってきている。
一方、両性愛は「バイセクシュアル」(bisexual)、異性愛は「ヘテロセクシュアル」(heterosexual)という。また、異性愛者は「同性愛の気(け)がない」ことから「ノンケ」などの呼び方をされることもある。
この他に、恋愛感情はあるが他者への性的欲求を伴わない非性愛「ノンセクシャル」、異性・同性を問わず恋愛感情そのものを抱かない無性愛「アセクシャル」が存在する(英語では区別がなく双方ともasexualityという)。
同性愛ならびに同性愛者については誤解されている点がある。以下にいくつかの例を説明する。
上記のように、同性愛者は多く見積もっても人口の1割未満であり、少数派である。そのために、様々な問題を抱えることがある。制度的な事で例を挙げると、多くの国では結婚制度において同性同士の結婚は受け入れていない。
また、単に少数であることに起因した不利益ではなく、異性愛者からの嫌悪やそれに基づく差別・攻撃を受ける場合もある。
嫌悪・差別・攻撃に宗教的な理由が関わる場合もある。例を挙げると、旧約聖書では男性同性愛が盛んであったソドムという町が神に滅ぼされる。その旧約聖書・ユダヤ教を源流とした他の宗教(キリスト教やイスラム教など)においても、聖典や預言者の言行録において男色行為が非難されている(もちろん宗教の聖典はさまざまな解釈が可能であるため、「同性愛を攻撃する理由にはならない」という解釈の仕方もできる)。
上記のような宗教的理由付けがなされていると、その宗教の教義を善悪・正邪の価値基準としている立場から見ると同性愛は「罪悪」ということになりうる。実際に歴史上、宗教的理由から同性愛が「犯罪」とされていた国々は多い。現在でも犯罪として逮捕される国も複数あり、中には同性愛に対する最高刑が死刑という国もある。
薔薇族の編集長であった伊藤文學によると、薔薇族全盛期の読者の中にはやはり同性愛に対する風当たりの強さによる社会的苦痛とみられる要因で自ら命を絶った者が多かったそうである。
また、歌手であり同性愛への偏見と長年闘ってきた美輪明宏が金スマ出演の際に、若き日の彼が実際に同性愛者の知人が理解のない封権的な家庭環境を苦に自殺を図るという、その悲劇的な出来事を目の当たりにした過去を語っていた。
日本では同性愛を禁止する法律は存在しないが、日本国憲法によって同性愛者同士による結婚は認められていない。このため、同性愛者同士で一緒にアパートを借りることが家族として認められないことから困難だったり、相手が入院した際に身内として扱われずに面会拒否されたりと言った問題点が存在する。
そんな中で2015年3月に渋谷区が自治体として初めて同性カップルを結婚相当と認める条例を成立、4月1日に施行した。条例の内容は同性カップルに対して証明書を発行し、不動産会社や病院などに対して結婚した者とみなすこととするものである。このほかにも同性カップルに対する条例を検討している自治体はいくつか存在しており、同性愛者に対してようやく光が当たったと言えよう。
ニコニコ動画にも、同性愛に関する動画が投稿されている。
(既存のアニメ・ゲームのキャラクターの二次創作やMAD、「ボーイズラブ(BL)ゲーム」や「ゲイ向けゲーム」のプレイ動画など)
ただし、これらの動画作品を嫌悪する人も多いため、投稿の際は注意書きを添えることをオススメする。
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最終更新:2024/05/01(水) 16:00
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