寮(ウマ娘)とは (リョウとは) [単語記事]

ウマ娘における寮とは、ウマ娘プリティーダービーに登場するトレセン学園に併設されている寮のことである。

ゲームの用語集によれば、学生寮だけでなくトレーナーや教員のための寮も存在するが、この記事では主に学生寮について解説する。また、シンデレラグレイ作中ではカサマツトレセン学園にも寮があることが分かっているが、そちらについては後の方で解説する。

概要

アニメの描写では校舎と道路を挟んだ向かい側に存在する。ほとんどの者が寮に入居しているが、マルゼンスキーやミスターシービーなどのように一人暮らしを選ぶウマ娘もいる。

学生寮は栗東寮と美浦寮の2つがある。これは中央競馬の栗東トレーニングセンター・美浦トレーニングセンターが名前の由来であり、どちらの寮に入るかは基本的にモチーフ元の馬の所属先に従っている。作中ではこの2つの寮は互いにライバル視している。

基本的に1部屋に2名が同居する。トイレ、お風呂、食堂などその他の設備は共用。食堂では毎日2食が提供される。

規則

22時から翌朝5時まで外出禁止
ウマ娘以外の立入禁止(トレーナーであっても)
ペットの飼育禁止(こっそり飼育しているウマ娘もいるとか…)

これらに違反すると寮長から罰(たいていは掃除)を課せられる。ただし、やむを得ない事情がある場合や寮長の許可がある場合にはこの限りでなく、栗東寮・美浦寮ともにルールの適用は柔軟な方である。

ルームメイト

同室になっているウマ娘には史実で何らかの接点がある場合が多く、ゲームでは継承時の相性に影響する。以下に作中で明らかにされている同室者の一覧を掲載する。

なお、赤背景は中等部所属、青背景は高等部所属を示す。

栗東寮

フジキセキ		栗東寮長。
ウオッカ	ダイワスカーレット	史実には同期の牝馬で、お互い切っても切り離せない最大のライバル。直接対決5回。
トウカイテイオー	マヤノトップガン	共に田原成貴騎乗で有馬記念を勝利している。
ナイスネイチャ	マーベラスサンデー	これといった特筆すべき共通点なし。強いて言えば共に鞍上が生涯（ほぼ）変わらなかったことと骨膜炎を患ったことがあることか。対戦経験もあり。
キングヘイロー	ハルウララ	GIを10連敗したキングと生涯113連敗したウララ。共に負けてもへこたれないキャラ。父系がリファール系で高知県に縁がある(福永家は高知にルーツを持つ)。
メジロマックイーン	イクノディクタス	同期。'93年宝塚記念のワンツーなど対戦3回。史実で「マックイーンはイクノに恋心を抱いている」と噂されており、二頭の間に産駒も生まれている。
ビコーペガサス	ヒシアケボノ	同時期に活躍しており、体格が正反対な短距離馬。両者の対戦は10回も。
サトノダイヤモンド	キタサンブラック	1歳違いで共に菊花賞でオーナー初のGIタイトルを獲った馬。父が全兄弟。直接対決2回。引退後は社台SSで種牡馬生活をしており、馬房が隣同士だったことも。
ホッコータルマエ	ヴィルシーナ	同世代だが直接対決は当然ない。名前の由来が山と頂。父馬のオーナーが金子真人氏(名義は違う)。
ラヴズオンリーユー	クロノジェネシス	同期の牝馬で4度の直接対決がある。血統面ではともにファミリーナンバーで20号族に分類される。
ヴィブロス	エアメサイア	共に父がSS系の秋華賞馬で、兄弟や産駒に重賞の好走馬がいる。
ラインクラフト	シーザリオ	同期の牝馬。ともに主戦が福永祐一。直接対決は05年桜花賞の1回。
デアリングハート	フサイチパンドラ	共に父がSS、母父がND系の牝馬で、クラシック戦線は善戦ながら無冠に終わるも子孫に三冠牝馬（デアリングタクト、アーモンドアイ）がいる。藤田伸二の騎乗経験あり。
シュヴァルグラン	ウインバリアシオン	共に父がハーツクライで同期の顕彰馬（キタサンブラック・オルフェーヴル）に先着した経験がある。
スペシャルウィーク	サイレンススズカ	共に武豊主戦のSS産駒。98年天皇賞(秋)の「沈黙の日曜日」と、翌99年天皇賞(秋)の勝ち馬。直接対決はない。
テイエムオペラオー	ビワハヤヒデ	共にクラシック三冠を「ナリタ」冠を含む三強で分け合った後、古馬戦線で抜きん出た存在になった。
ニシノフラワー	ミホノブルボン	同期。共に2年連続で世代の最優秀牡馬・牝馬に選ばれた。
メイショウドトウ	エアシャカール	共にハナ差でGIタイトルを逃した経験がある。主戦騎手(安田康彦・武豊)が父の管理馬でGI勝利経験がある。
カレンチャン	アドマイヤベガ	共に若くして兄弟(カレンチャンは兄スプリングソング、アドマイヤベガは受胎時にいた双子の片割れ)を亡くしている。
カワカミプリンセス	シーキングザパール	共に母父がアメリカ三冠馬シアトルスルーである牝馬。
アグネスデジタル	アグネスタキオン	同冠名。ちなみに史実ではデジタルのほうが1歳年上。
マチカネタンホイザ	マチカネフクキタル	同冠名。余生は同じ牧場で過ごした。
ツルマルツヨシ	メジロブライト	1歳違いで'99年京都大賞典のワンツーなど対戦4回。共に同期に逃げ馬の2冠馬がいる。
アストンマーチャン	ノースフライト	共に5代前の父がグレイソヴリンの牝馬で武豊が騎乗した経験がある。生涯11戦という点でも共通。
ブエナビスタ	ジェンティルドンナ	共にSSの孫世代にあたる牝馬で、サンデーレーシング所有、岩田康誠騎乗でJC勝ちなど共通点多数。
コパノリッキー	エスポワールシチー	どちらも史実で栗毛のゴールドアリュール産駒、逃げを得意とするダート馬かつJRA賞とNAR特別賞の両方を受賞している。
スティルインラブ	ネオユニヴァース	共に2003年クラシック戦線で活躍し、同年の最優秀3歳牡馬・牝馬を受賞したSS産駒で、主戦騎手に初GⅠタイトルを取らせた馬。
オグリキャップ	タマモクロス	史実でライバル。「芦毛の馬は走らない」という当時の常識を覆した2頭。南井克巳の騎乗経験あり。
スーパークリーク	ナリタタイシン	武豊に初の菊花賞を取らせたクリークと初の皐月賞を取らせたタイシン。
ウイニングチケット	トーセンジョーダン	共にトニービンの直系かつ母父がND系。
ダイイチルビー	ケイエスミラクル	同時期の短距離戦線で活躍した2頭。
バンブーメモリー	ゴールドシチー	89年宝塚記念で対戦経験あり。
エイシンフラッシュ	スマートファルコン	12年ドバイWCに共に出走。引退後はレックススタッドの馬房が隣同士だった。
ファインモーション	エアグルーヴ	同じ伊藤雄二厩舎所属で調教助手・厩務員も同じ、かつ主戦騎手が武豊。直接対決はないが、ファインの兄ピルサドスキーとエアグルーヴの対戦はある。
ナリタブライアン	タニノギムレット	共にブライアンズタイム産駒のダービー馬。
メジロパーマー	カツラギエース	共に宝塚記念を含むGI2勝、人気薄で大逃げをかましGIを勝った馬。「皇帝」と「帝王」に勝ったことがある。
ナリタトップロード	ジャングルポケット	史実では2歳違いで直接対決が5回あり、小回りの中山競馬場が苦手で2002年の東京競馬場の改修に泣かされた同士。
ダイタクヘリオス	タップダンスシチー	共にGI2勝の、大レースでの大逃げの印象が強いが実際は番手の先行策が多かったタイプの逃げ馬。
ワンダーアキュート	トランセンド	同期のダート馬。11年JCダートでのワンツーを含む直接対決が7回あった。現在どちらもYogiboヴェルサイユリゾートファームで暮らしており、馬房も隣同士。^[1]
ノーリーズン	ヤエノムテキ	共に3歳になってからデビューし、キャリア4戦目の皐月賞で人気薄ながら勝利。どちらも騎手を落とした経験あり（02年菊花賞と90年有馬記念）。
ダンツフレーム^[2]	ヒシミラクル	共に母父がミルリーフ系の宝塚記念勝ち馬。1歳違いで直接対決は03年宝塚記念・天皇賞(春)の2回。
オルフェーヴル	ドリームジャーニー	4歳違いの全兄弟。共に池添謙一が主戦を務め、有馬記念を勝利している。
カルストンライトオ	デュランダル	史実では1歳違いで短距離路線で3度直接対決があるが、戦法は対照的。

同室不明(※印は作中で所属が明らかにされておらず、史実から推測)
- ステイゴールド
- アドマイヤグルーヴ
- スイープトウショウ
- サウンズオブアース
- ラッキーライラック
- デアリングタクト
- ゴールドシップ(学年不明^[3])
- ※サムソンビッグ
- ※ビリーヴ

美浦寮

ヒシアマゾン		美浦寮長。
グラスワンダー	エルコンドルパサー	同期で最強格の外国産馬。毎日王冠で直接対決するまで共に的場均が主戦騎手。
セイウンスカイ	サクラローレル	共に横山典弘が主戦を務めてGI2勝。
サトノクラウン	ドゥラメンテ	同期で同厩舎。生まれた牧場も同じ。
ブラストワンピース	アーモンドアイ	同期で生まれた牧場も馬主も同じ。共に3歳で古馬GⅠを勝利してその年にJRA賞を受賞しており、2代前にキングカメハメハがいる。
ヤマニンゼファー	カレンブーケドール	有力な共通点が見当たらず。強いて言えばどちらも鹿毛で10月31日の天皇賞・秋に出走したこと、父がターントゥ系かつ母父がネアルコ系、初勝利が中山かつ東京でも勝ったことがあるぐらいか。
ツインターボ	イナリワン	中央から地方に移籍した逃げ馬ターボと地方から中央に移籍した追込馬イナリという対称的な2頭。
ユキノビジン	マンハッタンカフェ	'06年産の産駒あり(デビューは叶わず)。
ゼンノロブロイ	ライスシャワー	共にクラシック2冠馬相手にダービー2着で、その後にGIを3勝した。ウマ娘ではどちらも本好きの設定。
サクラチヨノオー	メジロアルダン	同期。伝説の差し返しで知られる'88年ダービーの1着馬と2着馬。共にNDの血を引く。
ナカヤマフェスタ	シリウスシンボリ	共に凱旋門賞に挑戦した。
タイキシャトル	メジロドーベル	同期。どちらもJRA賞を複数回受賞。
アイネスフウジン	メジロライアン	同期。'90年クラシック戦線でしのぎを削ったライバル。
シンボリクリスエス	メジロラモーヌ	共にデビュー戦が10月13日でJRA賞2年連続受賞。
バブルガムフェロー	フェノーメノ	共に蛯名正義騎乗で天皇賞を勝ち、馬名に「フェ」がある、生涯7勝、父SS系×母父ND系など共通点多数。

同室不明(※印は作中で所属が明らかにされておらず、史実から推測)

一人暮らし

マルゼンスキー	美浦トレセン集約前の関東馬。
ミスターシービー	史実では美浦所属。
フリオーソ	史実では船橋競馬の川島正行厩舎所属。

その他

府中のトレセン学園以外にも地方・海外にも同様の学園が存在することが示唆されており、学生寮も存在するものと思われる。

現時点で存在が確認できるのは『ウマ娘シンデレラグレイ』のカサマツトレセン学園についてのみである。

カサマツトレセン学園の寮

中央のトレセン学園と同様、1部屋に2名が同居する。食堂も存在するが、オグリキャップの大食いによってすぐ食料がなくなってしまうなど、規模としては大きくないようである。

作中で判明しているルームメイト一覧

ウォークダンサー	フジマサマーチ	モデルはリードウォークとマーチトウショウ。
ジェットメイカー	オーカンメーカー	モデルはフェートジェットとフェートオーカン。
ノルンエース	オグリキャップ	ノルンエースはオリジナルウマ娘。当初はオグリを物置に寝かせていた。
テンザンターフ	ベーテシュガー	モデルはヤマニンテンザンとフェートジョイ。
ルディモレーノ	ミニーザレディ	モデルなしのオリジナルウマ娘同士。