洋ゲー(ようげー)とは、欧米のメーカーが開発元となっているコンピュータゲームを指す通称である。略さずに言うと洋物ゲーム。
日本語における「洋物」の例に漏れず通常、欧米製のゲームを指す。MMORPGを初めとする日本以外のアジア製ゲームは含まないことが多い。「欧米」をさらに「北米」と「ヨーロッパ」に分けることもある。
コンピュータゲーム、特にコンシューマゲームの領域では、日本、北米、ヨーロッパで世界市場の大部分を占める。これらの地域による文化(宗教観、スポーツ、ポップカルチャー、サブカルチャーなど)に違いがあるため、消費者の嗜好や製作者の感性に異なる傾向が生じてくる。具体的には好まれるジャンル(FPS、RPGなど)や題材(北米でアメリカンフットボールのゲームが広く定着している、など)、またはゲームの作り方(世界観、表現)などに顕著な違いが見られる。
CGやエンジンなど、ゲームの技術面についても地域・文化によって方向性が異なることもある。CGによる表現では、洋ゲーはリアル系、日本ではカートゥーンレンダリングなどのアニメ・マンガ的な手法が追求される傾向がある。これには、日本ではコンシューマゲームに比べてPCゲームの市場(エロゲを除く)が弱いという理由もある。
ただ、こうした地域による違いはあくまでも傾向の問題なので、日本人でも洋ゲーを好む人、逆に北米やヨーロッパでも日本製ゲームを好む人も少なくない。こうした人々は、自分の地域で主流のゲームにはありえない発想や表現、世界観のギャップを楽しんでおり、嗜好が少数派であることもあいまって時として熱烈に傾倒することがある。
また、こうした地域的な差異は決して固定化されたものではなく、コンピュータゲームがグローバルな市場として成立していく中で互いに影響しあって形成されてきた面もある。なので、洋ゲーが日本から、日本のゲームが洋ゲーから影響を受けている面も多い。著名なゲームクリエイターには、そうした文化的な違いを積極的に取り入れている人も多い。中には、日本企業の日本人スタッフが製作したゲームにもかかわらず既存の日本製ゲームの感性から外れているためにしばらく洋ゲーだと思われていたような例もある。
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最終更新:2024/05/25(土) 05:00
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