血統表とは (ケットウヒョウとは) [単語記事]

血統表とは、対象の生物の血統を表にしたものである。ここでは競走馬の血統表に関して説明をしていく。

概要

競走馬の血統表は、慣例的に横に置いて記述する。また、記事に多く記述されるのは4代もしくは5代の血統表で、多くの競馬関係のサイトでは5代血統表が出てくる。まずは血統表の見方を説明する。

まずこのように父Aと母Bを並べたものが1代血統表である。まあこれでは何の説明にもなってないと思うので、次の表を提示する。

A	C
	D
B	E
	F

このようにすると2代血統表である。この表の読み方は、父A・母B・父父C・父母D・母父E・母母Fということになる。つまり、父と母のそれぞれの父と母を並べたものが2代血統表ということである。この要領でどんどんそれぞれの父と母を並べていくと、血統表の代数を増やすことができる。

ただし、当然代数を増やすとその分出てくる先祖の延べ数も増えるため、記述量が増えてしまう。また、遠い先祖の影響は一般的に小さくなりやすいので、インブリードを見るにしても5代を上限とすることが多い(もちろん、もっと深い代数を掘り下げることもあり、9代とか12代を見ることもある)。2代血統表では6頭しかいないが、4代血統表では30頭、5代血統表では62頭もの記述をしなければならない。12代血統表ともなると8190頭もの記述になり、とても大きな表になってしまうだろう。

血統表において、一番上をずっとたどっていくとサイアーライン、一番下をずっとたどっていくとファミリーラインになる。これは一番上をずっとたどるということは父の父の…とたどっていくことと等価だし、一番下をずっとたどるということは母の母の…とたどっていくことと等価であるためである。

また、血統表を見ればインブリードは一目瞭然になる。要するに、同じ馬の名前が、別々の場所に出てきたらそれはインブリードである。

なお、血統表にはその馬の付加情報を記述することも多い。例えば、サクラバクシンオーの記事を見てもらえばわかるが、

生年
馬の毛色
生産地
ファミリーナンバー(母馬に追加して書くことが多い)
その馬の父系(その馬自身の説明なので、血統表の外に書くのが普通)
インブリード(その馬自身の説明なので、血統表の外に書くのが普通)

あたりが書かれる。サクラバクシンオーの場合、父系にテスコボーイ系と書いてあるが、これはテスコボーイを基礎種牡馬とした父系のことである。なお、テスコボーイ自身はテスコボーイ系ではなく、その親系統のプリンスリーギフト系に所属する。なお、このテスコボーイ系をさらに細分化してトウショウボーイ系とサクラユタカオー系とそれ以外(そのままテスコボーイ系に所属させる)に分ける場合もあり、その場合はサクラユタカオー系に所属することになる。このように、父系の分類は結構流動的だったりする。

なぜ馬の毛色を書くかというと、遺伝規則が存在するためである。この遺伝規則に反する毛色で生まれた場合、突然変異などがなければ、父か母の少なくともどちらか一方が誤りということになる。